西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

2000年のスケッチブックからーだまし絵のような

2020年7月3日(金)


最近の作品をUPしましょうと思いましたが
思い掛けない過去作品発見!!
でそちらを先にします

2000年頃のスケッチブックの続きですが
「何が見えますか?」みたいな絵が残っていました!
だまし絵のような

そう言えば先々回UPのこれが初出だったのかも
「ひまつぶし」
19-20000321ひまつぶし

               F420000321



たくさんあるので2回に分けてUP
まず分かり易いものから


1
2-F62000

埋め尽くした貝殻様の模様に見えますが、、、




2
7-4-F62000

どこまでも三角形の連続ですが




3
7-15-F62000

顔がいくつ隠れているでしょうか?みたいな絵





4
7-8-F62000

目を閉じた横顔?
それ以外にも隠れているのですね!




6
8-14-F61999~2000

縦横絵の向きが分かりませんが
3つの顔ですよね

直前ページにこういう絵がありますから
水滴が描きたかったことは確かでしょうが
12-F61999~2000





7
8-17-F620000106

これは分かり易い顏ですが
じーっと見ていると他にも何か見えてきそう?




8
7-6-F62000



1以外は顔が描かれているようですが
これはどうなの?




ここにUPした1~8はF6(41×31.8㎝)で
ネット上の画面よりかなり大きいのです
実物では見えてこなかった隠し絵に
液晶画面上で縮小されて初めて気づいた
という経験もしました

部分部分の緻密な表現にばかり気を取られ
「群盲象を撫でる」状態で全体が見えてこないのでした


こういうだまし絵のようなものは
恐らくこの時期の2~3冊に残されているだけと思います

夜毎自室で孤独をかこつ20代初め
スケッチブックやノートは話し相手だったわけで
そうせざるを得なかった頃の
「相当暇だったんだね」と言われそうな描き込み

今でこそ
「あんなにベストな状況はなかったな」
そう言いますが


「孤独」は創作には有利な状況に違いないのでしょう



では次回ももう少し
スケッチブックからご覧いただきましょう







目や顔を覆う絵ー「向けられた現実」

2020年7月2日(木)


昨日に続けます
目や顔を覆う絵をUPします」と予告しました
それらは2006~2007年のキャンバス作品で
2000年頃のドローイングが直接繋がるものとも思えませんが

これらのドローイングは作者の記憶の底に残っていたかも
昨日UPした2000年頃のスケッチブック

11-20000312人間不信

              F420000312 




13-20000314

                F420000314


スケッチブックに向かう日々から始まった創作が
カンバスにオイルで描くようになり
アクリル絵の具やオイルバーに出会い
2006年には100号以上の大きな作品も描くようになっていました



これらにも
オイル、オイルバー、アクリルが混在しています

「失くした何かを見つけたくて」
P2020061125「失くした何かを見つけたくて」
             P2020061125




ハガシてあった中にも

ハガシ P20  200611~12  右手で目覆う
               
              P20200611~12




ハガシ P20  20061206両耳を覆う、カンバス布
            
               P2020061206

これは両耳を塞いでいますね





ハガシ P15  2007 赤い顔両手で覆う人、薄緑地
            
                 P152007





これは過去にもUPしてありましたが

2F西4下中P302007(右目を覆う人)

               P302007

裏にこんな絵も発見したので


「熟れ死ぬ」

2F西4下中P302007「右目を覆う人」裏に(熟れ死ぬ)




大きなカンバスにオイルバーでグイグイ描いたことも

ハガシ M4020070916 顔覆う両手、口開けて
               M4020070916

もう片手ではなく両手ですっかり覆われた目
叫んでいるような口
恐怖や不安より悲しさや絶望?




ハガシ M40  20070921 顔覆う両手、青い手
             M4020070921





「CANVAS」
2F西4下中P3020071003 (CANVAS)

              P3020071003



実は大きなカンバスから切り取りP30の作品としたのでした
というのは初公開です


こういうことです
20071003
                  
                     S4020071003




最後に
これも2007年に描いた
「向けられた現実」P30ですが

「向けられた現実」P30 2007

作品は既に人手に渡り画像もなく
受賞後の図録からです


目を背けたいような現実を
隠そうにも隠せない力ある目で見つめてる?
雉の目ほどド派手じゃありませんが

赤と白のコントラストも潔く
「向けられた現実」に絶望してはいられない!?




次回は久しぶりに最近の作品をUPしましょう
と思っています





2000年のスケッチブックから

2020年7月1日(水)


先回は1999年のスケッチブックから
今回はそれに続く2000年からのUPです


このスケッチブックもホームセンターで購入したようです
F4(33.3×24.2㎝)サイズ
<表紙>


描かれた順にドンドンいきます





20年前
点描と言える描き方もしたのでした
根気が良かったというか
現在の描きっぷりからは信じられない繊細さ!


「街と太陽」20000305
2-20000305街と太陽



定規も使ってみたり
「部屋」20000307
7-20000307部屋



「目」はこの頃から頻出
「雪雲と月」20000307
8-20000307雪雲と月



まだテレビを見ていた頃の
「テレビに夜をちりばめて」20000308
10-20000308テレビに夜をちりばめて





「人間不信」20000312
11-20000312人間不信

「目や顔を覆う手」というモチーフは
その後もたびたび見かけました
それらは次回まとめて見ていただきます




以下3月14日が続きますが


16-20000314




13-20000314




滲ませた描き方もこの頃ありました
5




描きかかけ?というものも

14



電車(地下鉄)に乗れなくなっていきました
「死の衝動」20000314
15-20000314死の衝動

前のは描きかけ?ではなくまた描き始めてこうなったのでしょうね
描き始めて「こりゃ気に入らん!ダメだ!」と思う時も
グシャグシャとしたりはしません




「死の衝動」20000315
17-20000315死の衝動




描くことは
「ひまつぶし」ではなく「祈り」だったと言いましたが

「ひまつぶし」20000321
19-20000321ひまつぶし

ここにも点描のような部分が見えます
目も描いて




これも顔でしょうが
パズルのようなこういう作品は他にもいくつかあって

20-20000325



「無題マタハ心」54×38㎝

54×38㎝200004紙「無題マタハ心」



この水彩紙作品は
先月「「コッホのヒマハリ」という絵」(2020年5月17日)で触れた
第10回全日本アートサロン絵画大賞展の入選作品で
アマチュア対象とは言え
コンクールというものに始めて応募してみた
記念すべき絵ではあります




1冊のスケッチブックを順に眺めて見ると
(全てはUPしてありませんが)

その時々の思いも見えてきて
懐かしいというのではありませんが
何と言ったらよいのか、、、



次回は顔覆う手のシリーズをUP!!











1999年のスケッチブックから

2020年6月27日(土)


今頃ですが‥
なんと6月6日にUPしかけたままの画像です!

P1090854

エドワード・M・ゴメズ氏から同時に届いた2通のお手紙
東京の消印でしたから
アメリカから日本に帰って(??)おられるのだ!とホッとしたもの

初対面は丁度1年前の今頃
(2019年6月21日「エドワード・M・ゴメズさんが来訪!」)
その後何通遣り取りがあったことか
メールに頼りがちな昨今
ゴメズさんと西村一成さんは奇特な方たちです




さて
過去作品整理はボツボツと進んでおり
タブロー作品から紙作品に取り掛かったところです

今日は1999年のスケッチブックからUPしてみます


<表紙>

ホームセンターの値札シールが!
まだカンバスも画材店も知らなかった頃でしょうか
1999年は描き始めた頃です
馴染みあるMARUMANのスケッチブック
これは35×25㎝ぐらいです

あの頃「絵でも描いたら‥」と始めたとは言え
ひまつぶしと言うよりは「祈り」のようなものだったとか


ちぎり取ってあるものも多く

ハガシ19-19991014(タバコ)

タバコ1999.10.19
そう書き込みがありますが
顔がいくつも描かれています
どれもエスキースとか習作ではないのです




これは燃やしてみた!!

ハガシ17-(燃やした顔)

元はどんな絵だったのか
太宰治のポートレートに似てるように見えますが




楕円形に切り取ったものも

ハガシ18-(楕円形)





アクリル絵の具にはまだまだ出会っていない頃
水彩絵の具?墨汁でしょうか

ハガシ4-19990814





描き込んだものもありました
ハガシ9




もちろん切り取ってないものも

25

隠れた顔も見えますか




五線紙の裏にも描いてありました
P1100931

ギターやブルースマンが描かれています
作品のつもりではなく
ほんの手すさびのラクガキのようなもの?
呑んで酔って描いていたかも


サイズは31×23㎝程
ギターや
五線紙裏4-31.4×22.5㎝



三味線も
五線紙裏1

あの頃身近にあったものを描いた



五線紙裏9-31.4×22.5㎝

ゆる~いラインに味がある?


ほんの一部ですが
こうして見ると
20年前から既におもしろい絵描きだったような!?



過去のスケッチブック整理まだ始めたところで
うんざりするほどあります






闇の夜からはい上がろう。

2020年5月21日(木)



過去作品の発掘?を続けています
今日も先回に続けて初期のカンバス作品から何点かUPします


その前に
先日の「コッホのヒマハリ」P20ですが
2F西4中左P202003カンバス 「コッホのヒマハリ」


裏返して見ると
こんなことが書かれてました



名称未設定 1のコピー


闇の夜からはい上がろう。空の上まで登ってやろう。
そして、皆を笑うんだ。
お前達、酷い仕打をしてくれたなって」

お前達とは?酷い仕打とは?
殴ったり蹴ったりカツアゲしたりした「ひと」たち?


西村一成からの最近のメールにもこうありました

「幼少期から、あれだけ殴られたり、蹴られたりしていれば、
誰でもひとが怖くなるし、トラウマにもなる。」
「理不尽にも、他人に殴られると言う出来事が、多かった。」

「キキが、シバ犬怖いのと一緒。
殴られるのは、意外と痛い。」

キキとは昔飼っていた愛犬(ラブラドール)で
子犬の頃、柴犬に鼻先を噛まれたことがトラウマになり
柴犬は終生苦手で逃げ隠れしていた
他のどんな犬にも人にも友好的なタイプだったのですが



トラウマの話でした
「闇の夜」に居た2002年の頃には
確かに「見返してやろう!」という思いはあったのでしょうが
今はもう「皆を笑うんだ」とは思っていない
殴られた痛みはトラウマになっているけれども



裏書きはほとんどの絵に見つかりましたが
先日のこれの裏にも

「精神の混沌の中に何をみいだせるか?」
F2020020506(精神の混沌の中に何をみいだせるか?)
  
                     F2020020506


_1320873

「酒を呑むより絵を描いた方がマシ 2002.5.5.Issei」
などとありますが
ドンドン酒量が増えていったことは先日も書いた通り
(2020年5月16日「アル中路線を突っ走って」)


この頃以降は
「闇の夜」の作品といえそうなものばかり描き続けて


「悲を芸術で埋める LOVE IN VAIN Ⅱ」
2F西4中右F2020020724(悲を芸術で埋めるLOVE IN VAIN Ⅱ)

                      F2020020724 




「精神の限界」
2F西4中右F2020020725(精神の限界)20020725

                                                                       F2020020725




「サイレース」
2F西4中右F2020020916(サイレース)

                     F2020020916 

「サイレース」は睡眠導入剤




「薬で出来た心の余裕」
2F西4中中P2020030121(薬で出来た心の余裕)

           P2020030121





「為の為」
2F西4中中P2020030620(為の為)

             P2020030620

「為の為」とは?これも裏書きされた言葉です

このころタイトルは付けませんでした
表にサインもしませんでした
100%自分の為に
描きたい自分の為だけに描いていたのだから


そしてそれらの絵は
部屋の隅ばかりかガレージの奥などに無造作に積まれ
埃と蜘蛛の巣に塗れていた!!

見つけた時は衝撃を受けたものでした
慌てて室内に棚を作って保管
後にここへ転居時には全て運び込みました


西村一成という絵描きは
その後の20年近くも
人の為に描いてはこなかった、、、のでは


ところで美術作品は
実際に見に出かけてくれるオーディエンスあってこそ存在できる
けれども
「それ以前に、作品はそれを創る者のためだけに存在する
というのももちろんありです!」
そう言って下さるギャラリストに出会えて幸運でした

とは言え
コロナ禍で展覧会の開催自粛は辛いですね


ともあれ
20年後の今
闇の夜からはい上がろう。」は実現しているのです
















公式ホームページ
西村一成HP
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