西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

家を描く

2011年12月11日(日)



「ココロが塞ぎ込んでしまって」と言いながら
「浮かんだイメージが上手く表現できない!」と苛立ちながら
描いた今日の絵



名称未設定 1十字架のある家2

                                                        M3020111211

M30は91×60.6cm

十字架のある?テレビのある教会?
イライラしたわりには「ヘンな達成感」のある絵が描けました

「十字架がよりいっそう孤独感を出している」
「黒とアンブリーチド・チタニウムがこんなにいい感じに!」

ふたつの椅子は住人を連想させる
ひっそり睦まじく暮らす老夫婦?





彼はたまにを描く
過去の作品から思い出せるモノを載せます



2007年のこれは

CIMG1845 2007年の家

20号か30号ですがハガされているでしょう




CIMG2297道と教会500

これは2008年作でP60かM60です
この頃「と道シリーズ」をいくつか描いていました






DSCF16652軒の家カラス



2009年の15号か20号でしょう
十字架とたくさんのカラスが






P30「大っきな雨粒」2009 500


                                                          P3020090414

大きな雨粒と赤い屋根の
これは2009年第2回個展に展示





DSCF2725 赤い屋根の2軒雲

                                                         P3020090627


これももうハガシたかな?




DSCF4283家ハートきのこ

                                                        P3020091224

黒のオイルで囲んでいた頃のカラフルな




jpg家ときのこ500
ここでもサインの変遷が見られますね


もちろんそのものが描きたいのではないことは
こうして見てもわかります


まだ見つけました

おまけに

名称未設定 1セマボード二つの家と空500


これはセマボードに


生きることが芸術だ

2011年12月10日(土)



彼は言います
「描くとは本能みたいなもの」「生きることが芸術だ
(「本能みたいなもので」12月8日)

だからこそ波もあります

意欲溢れる日もあれば生きているのが苦しい日もあり
ダイナミックな表現もあればデリケートな表現もあります


「日々刻々と見つめる自己の切迫した生の深淵を
天性のアーティスティックなセンスで
キャンバスに投影させる希有なセルフトート・アーティスト」

そう表現して下さったのは京都・ギャルリー宮脇の宮脇豊氏


「西村一成氏の絵画は
情熱や欲望の強烈な吐露ともいえるダイナミックな表現で
今回の出品作の中で際立った生命の躍動を伝えてくれるはずだ」

岡部あおみさん(アーツ・チャレンジ2012選考委員)の講評には
こうありました






昨日は
名称未設定 1ジャイアントBOO 500


セマボードに綿布、アクリル、ダーマト
「おもしろい絵じゃないかなぁ」

でしたが
版画のようなシリーズもそろそろおしまいでしょうか



余力でラクガキみたいなものも
名称未設定 1ダーマトでラクガキ500



セマボードを暖めながらダーマトで




「気持ちがふわふわする‥」苦しい今日は

名称未設定 1具合悪いジガゾウ500



名称未設定 1丸い顔500



デリケートなラインになりました



生きることが芸術だ
ここには‥芸術‥それしかありません


「たかだか10年位描いただけで
疲れた!とか、やめようか?なんて言うな!
甘ったれるな!」
大先輩からはそんな声が掛かりそう


確かにそうですが
生きること(芸術)は苦しい

彼の場合はなおさら


本能みたいなもので

2011年12月8日(木)



「絵を描くということに近頃反抗してみた。
が、やはり直ぐに結論は出た。
僕にとって<描く>とは本能みたいなもので
生きることが芸術だ‥と」


昨日の絵も今日の絵も
彼のそんなメッセージを裏づけているのでしょう



名称未設定 1青い亀頭500




名称未設定 1きれいな情交500



どちらもかなりの自信作だと言います

ベニア板に綿布を張り
ダーマト(油性色鉛筆)とアクリルですが
背景にホワイトを塗った今日のは版画のように見えます



「食べないと死ぬ!」と同様で
「描かないと死んじゃう!」は大袈裟でもないようです

「描くこと」は生きるための
しかも人間として生きるための本能的な営みだというわけです


アーツ・チャレンジ2012のパンフレットなどにも
そんなメッセージを載せてもらうことになります



さてその展示作品《モノいう絵たち》は‥



DSCF7431和室で1


これも‥あれも‥

うーーん
どれを削るか?



DSCF7453和室で2


やっぱり人・人・人‥顔・顔・顔‥が選ばれますねえ
作品の90%はそれらなので当然でしょうが



相変わらずアナログですが

DSCF7446縮小レイアウト

縮尺1/10のこの方法
瀬間方式はとても重宝なのです



それにしても
こんなことに悩んでいられるのは
本当に幸せなこと!!です



「なにーコレ!?ヤル気になっとるがねぇ」

2011年12月6日(火)



彼の口からは
たまにはドエリャー名古屋弁も出ます

「なにーコレ!?ヤル気になっとるがねぇ」

「しばらく休みー!」宣言をした本人も苦笑して驚く


精神安定度や気力の振幅が大きいのですが
その振れはおもしろい創作につながっているのだろうか



4日ではなく5日になっていた
深夜には

名称未設定 1八つ目のおばけ500


アクリルと油性色鉛筆で
「なにーコレ!?」ですが
悪夢に登場したという目のたくさんあるオバケ?
またサインに「№」が書かれて‥復活するのでしょうか
(11月26日「サインについて-後編」)



5日昼間には

名称未設定 1セルリアンブルーの太陽とふたり500

            63.5×37.5cm20111205

これもアクリルと油性色鉛筆



そしてその夜には


名称未設定 1ブロントザウルス色鉛筆500


先日いただいたセマボードに次々描きまくっています
(12月3日「休業宣言!?」にUPしたプレゼント)

かなりの近視なのに
これは何故かメガネを掛けずに色鉛筆で




「なにーコレ!?ヤル気になっとるがねぇ」と言った今日6日は
2枚のカンバスボードを並べて同時に制作

名称未設定 1ドクロみたいな500





名称未設定 1Yさんの巨乳500


どちらも「なにーコレ!?」という絵ですが
アクリルと油性色鉛筆で

DERMATOGRAPH(ダーマトと呼んでます)という油性色鉛筆には
ガラス・金属・プラスティック用と表示されています
太く柔らかい芯で
彼は画面を暖めながら描くことによりより太いラインにしてます

ここにUPしたうちの4点はそうして描いたもの



「どこに行くかわからないようなラインになるのが
たまらなくおもしろい」
のだそうです



ちなみに
彼の言葉に振り回されてはなりません
(⌒-⌒)


「また<休みー!>とか言っとるがねぇ」
と聞き流して下さい

記憶に穴が‥

2011年12月4日(日)


昨日
「休業宣言!?」などと書いてしまった
彼もウソをつくつもりは無いのですが‥

今日もやはり描きました
でも確かに意欲・気力は落ちていて

「子どものラクガキだ」というモノ


名称未設定 1赤いふたり 子どものラクガキ500


セマボードに麻布、アクリルと油性色鉛筆で



もっと気力なくそれでもやっぱり描きたい気持ちは溢れていたあの頃
記憶に穴があいている」というあの時代

今日はその頃の絵からも
少しご紹介します

下手な撮影ですが



15 自画像?八つ切り色画用紙 2004年 CIMG2613
八つ切り画用紙  2004年6月25日

寝床で色画用紙に顔ばかり描き続けていました
中学時代に手にしたドイツ製STAEDTLER36色色鉛筆は
家人からのXmasプレゼントでしたが
これらはそれを使っていたと思います
もちろん買い足していましたが





CIMG2618八つ切り画用紙ベージュ

八つ切り画用紙 2004年7月9日

トントントントン‥
突くように描く音だけが響いていたのを思い出します





CIMG2614灰色八つ切り500
八つ切り画用紙 2004年6月30日


あまりたくさんあってどれをUPするか?
悩みます

どれも自画像なのでしょう
ひとつとして微笑んでいるものはない!

この頃は04630と日付けを名前は筆記体大文字のⅠでした


これらを描いていた頃を
「どうやって生きていたか‥思い出せない」と言う

記憶はおぼろげでも
描いていたことだけは確かです


穴からこぼれ落ちてしまった記憶の破片
いつか拾い集める?取り戻す?



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