西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

2011年09月

古墳‥それがどうした!

2011年9月29日(木)



被災地の様子をほとんど何も知りません

テレビや新聞のない生活は続いています
パソコン、ケイタイで見ようと思えば見られる
知ろうとすれば知ることも出来る

でも小さな小さな画面から何が伝わる?


こんな絵を描いている場合だろうか?
こんなブログ書いてる場合?
「知らぬが仏」「対岸の火事」のあきれた状態?

というような絵が続いています


名称未設定 1アヒルおもちゃ500

先日UPしたこの絵のシリーズのように




今日も描きました


名称未設定 1アヒルおもちゃPART2 500

                                               55×35cm20110929

昨日同様
ベニヤ板に麻布を貼り付け
アクリルとオイルバーで



まだ描きたくて


名称未設定 1アヒルおもちゃPART3 500


スクエア0号は18×18cm
黒い麻布を活かして
本当はもっと真っ黒です

白い壁に何気なく掛けてもいいかな
そんな絵が描けてしまっただけ

というか
「シリーズは簡単でいい、でももう飽きたなあ」
ですから
また新たなモノを生み出す苦しみと楽しみが続く‥



モデルは木製のおもちゃで
彼が子どもの頃からあったもの
どうしてここに?日本製?外国製?思い出せません

それがどうした!!そんなことどうだっていいだろ!?
家族ごと流された運命に翻弄されている人は
そう腹立つかもしれない


そんなことを思う時も
ここでは
先人の死の上に生きていることを実感します

道端に大きな岩が積んであったら
それは消滅した古墳の残骸

こんもり茂った林があれば
そこはたいてい残存する円墳か前方後円墳で

ここは古墳だらけ


それがどうした!

だから
死ぬまでただ描き続けるだけ
古代人もそうだったように
ただできることをして生き続けるだけ

彼は「出来ることしかしない!」(2011年1月3日)わけです
こちらも粛々と出来ることだけしている


悠久の昔からの死屍累々‥
なんてやや湿っぽくなってしまったので


モデルに登場してもらいましょう





DSCF5752アヒルおもちゃホンモノ グラマラス


彼のいたずらでこうなってますが





DSCF5754アヒルおもちゃホンモノ



これが本来の姿でしょう



爬虫類はお好き?

2011年9月28日(木)



爬虫類はお好きですか?

ここの猫たちは爬虫類も昆虫も大好きで
トカゲやヤモリ
カマキリやバッタなど
意気揚々とくわえて見せにくるのが日課


彼も大好きなようで
何度も絵にして見せてくれました


描いてはいませんがヤモリ大好き!

マンション暮らしだった小学時代
ヤモリを捕まえて帰宅した彼は
「お風呂で飼いたい!」とノタマッタ

無論やめてもらいましたが
洗面所で泳がせてました








そんな彼の過去の絵から


CIMG3631とかげ500


トカゲ?
まだ創作中でしょうか
ドライヤーで乾燥中のようです





CIMG3646ワニ 赤背景500


ワニ?






CIMG3644カイマン500

CAIMANもワニの1種です


これらは2005年12月1日から10日までに描いたモノらしい
創作中に自分で撮影していました
作品写真として残そうなどとも思わず

(まだ管理人は彼の創作や写真撮影に関わっていない頃でした)

まだまだたくさん描きました
どうして隠しておかなかったのか!!
残念にも消えてしまった(ツブシて上描き)モノがいくつも思いだされます

この爬虫類3枚の所在も多分どこかに‥という具合です





さて今日の作品のひとつはトカゲ


名称未設定 1黒麻布にトカゲ500


                                                45×30cm20110928

夜も更けてから
黒い麻布の残りをベニア板に貼り
オイルバーとアクリルで
最近万年床化している寝床で描きました


そう言えば
恐竜も爬虫類?たまにモチーフになってきました



毎日猫のくわえてくるトカゲやヤモリが
ここでの貴重な話題になっている

平和と言うべきか‥何と言うべきか‥



記憶しきれない‥でも忘れるはずない

2011年9月27日(火)



あまりの多作ゆえ
彼も周りも過去の作品を記憶しきれない

確かにそうなのですが
彼の記憶力に驚くこともよくあります

「作品は自分の生んだ子どもみたいなものだから‥」
忘れるはずない





名称未設定 1おまるダチョウ(上描きマスクのふたり、ハート)500


さすがにこれは管理人の記憶にもしっかり残っている

S80号(145.5×145.5cm)は結構大きく
かなり長い間和室を塞いでいたので
忘れるはずないわけでもありました


「おまるダチョウ」とニックネームつけて
ともかく印象深い作品でした



実はこの「おまるダチョウ」は
もう誰の目にも触れることはないのです




2年あまり後にツブシて上描きされ
こうなりました



DSC_2315マスクのふたり ハート500


そしてそれが

作品1IMG_1479 500


2011年2月~5月
ボーダレスアート・ミュージアムNO-MA「ココロの景色」展で
お蔵に展示された9点のひとつとなりました





さらに記憶を手繰り

CIMG18182007年9月9日青木だちょう1000


第17回青木繁記念大賞公募展入選  P10020070909

この「だちょう」と同時に出品し選外だった
それが消えた「おまるダチョウ」だった


こちらはすっかり忘れていた
そんな記憶を伝えてくれました




今日の作品は
その忘れるはずのない記憶が原点でした



名称未設定 1おまるアヒル500

                                                        P8020110927


「おまるダチョウが思い浮かんだ
あれはスクエア(S80号)で横向きだったから
今日は真正面にしてみようと‥」

写真ではコバルトティールのように見える体は
ブライトアクアグリーンです
もう少し緑がかっています



あのころはジェッソも塗らず
仕上がりは荒々しく「ヘタウマ」そのものでしたが

「おまるダチョウ」消えてしまって残念!!


記憶
には鮮明に残っていくと思いますが

季節が移って‥

2011年9月26日(月)




梅雨の真っ最中に転居して3ヶ月が過ぎました
当たり前ですが季節は変わりました

転居も季節
変化は彼には響き過ぎるようで
「描けない、描けない」と言い続けています



つい 死んでしまった人を思いながら
季節の変わっていく庭をぼんやり見ている‥のは
管理人でした




「もうおばあちゃんに電話できないのか‥」
彼にも響いている

でも
ペースダウンしながらも描いています


名称未設定 1キングギドラと二人500



この日浮かんだのはキングギドラのイメージ
ウルトラ怪獣は可愛い
恐くない

右の人には天使の羽根のようなものが
右下には小さく車やビルも




「せんせーい、描けないよお~」
悩める電話をしておいて
おもしろいモノを描くので

「年寄りをからかうなよ」
佐々木馨先生にはよくそう笑われ

瀬間高角先生は電話の先で密かにニンマリされるらしい
「一成が描けないと言う時の絵が良いんだ」



何も浮かばない時も
とにかく描く!
在るモノ、見えるモノでもいいからとにかく描く!




というわけでこれは



名称未設定 1アヒルおもちゃ500



子供のころからあった木のおもちゃを



白いラインは久しぶりにオイルバーで


DSCF4449オイルバー


オイルバーは夏場は融けてしまうので冷蔵庫に入れています
直径1cmほどです

もう冷蔵庫保存をしない季節になりました





アクリル絵の具はこうして使ってます


DSCF1231ヨーグルトの容器に


転居前の写真です
何を描いていたのか!絵の具たくさん使ってますねえ
ヨーグルトも大量に摂ってますが

ラップしても夏場はすぐ乾いて
捨てることになりがちですが
要るだけ少しずつ‥なんて描き始めたら考えていられない彼です




今日は
「描けないよお」でブルースマンの顔を


名称未設定 1CHARLEY PATTON1 500





名称未設定 1CHARLEY PATTON2 500

                                                                                   79×110cm20110926

CHARLEY  PATTONを2枚描き

更に80号カンバスにカラージェッソ塗ってあります





季節が移っていくのを五感でキャッチしながら

NEXT ONE は何が生まれる?


されど鉛筆と紙

2011年9月21日(水)



台風・大雨の被害はありませんでしたか


ここでは被害は何もなかった
それなのに彼の動揺は甚大でした

救急車か消防車かサイレンはひっきりなし
山が崩れるかと不安を煽る大雨は続くし
避難勧告のエリアメールはありがたいのでしょうが
心臓が飛び出すほど突然だし

その上
避難、避難と走り回る車におののき‥

消防も警察も本当に大変でありがたいのですが
彼には避難所は無理でしょう


避難は最初からあきらめて‥と



大雨の昨日は


名称未設定 1バンザイする3本足?500


ラクガキのような鉛筆画くらいは描きました




名称未設定 1ジガゾウ タイフウ


これは付けペン(インク)でしたが





台風の今日は


名称未設定 1ウマに乗る人、ヘリコプター、顔500

                                                                                       55×79cm20110921


ヘリコプターは飛んでいましたが
馬は浮かんだイメージ?



名称未設定 1スリーピー500

                                                                                       55×79cm20110921



「線1本で
空間を仕切ったり 意味が出てきたり
ビミョウなんだ」
鉛筆の長さもビミョウ」(短過ぎると自在に描けない)


「ステッドラー(STAEDTLER)の8Bはいいな
色も墨色だし‥思った線が出せる」

走り過ぎず滑らかで
筆圧によって自在に表現できる鉛筆として
今のところそれが気に入っています





名称未設定 1細長く500


こんなのも描いてました
ためらった線ではなく
こういう線が描きたいのです



たかが鉛筆と紙 
されど鉛筆と紙らしい


公式ホームページ
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