西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

2013年02月

ブラフ18番館

2013年2月27日(水)




「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」
この頭韻を踏んだ言葉を載せたのは2月1日でした

逃げようとする2月に
彼はすでに22作も描きました

しかもF100号という大型作品も3枚
すごいペースです




昨日はベニヤ板に直接鉛筆で
まるで壁にラクガキしたようなものです




ERECTRIC SLEEP ベニヤ板、鉛筆、油性マッキー 

                          44.1×58.2cm20130226


「ERECTRIC SLEEP」は
SLEEPY JOHN ESTES(ブルーズマン)のCDタイトル

その名前をもらったこの猫がまたモデルに
背中にクイールみたいに白い模様があります
時々こんな目付きします!





まだ気力が残っていて‥
一昨日に続けてCDを作りました
CDのコピーは問題ないのかなあ?!
ですが
彼の創作の部分もあるのでUPしてしまう



またJAZZで今回はKEITH JARRETT “WHISPER NOT”



_1010784KEITH1





元の写真はこれです


瀬間先生01


こんな加工する前は‥




横浜のブラフ18番館

P1040051ブラフ18番館



ブラフ18番館

彼はこんな風にもしてしまった




瀬間先生02



それでこれを
シルバーのCD円盤にプリントすれば
落ち着いた色合いになります




_1010782KEITH2








また描いてます

それはいずれまた








 

気力を‥に使う

2013年2月26日(火)



彼は
今日(昨日ですが)は描きませんでした
気力を入浴するために使いました





P1040036バスタブ




これは?
ここのお風呂ではありませーん




横浜にある洋館の素敵なバスルームで
むかし彼の妹が撮ってきたうちの1枚です
絵の画像や彼自身の撮ったものばかりでなく
そんな写真もたくさんパソコンに入っています


写真も気力も
今日はこんなことにも使って



_1010767Cd3



_1010764CD



_1010763Cd




この3枚は
佐々木馨先生へのプレゼント

先生との毎日毎日の電話交流
受話器から聞こえるJAZZに耳をそばだて
「まもなく傘寿のじいさんがJAZZかよ~
格好いいなー」

そう言いながら
彼のお気に入りJAZZのCDの中でも特にお勧めの3枚を
コピーしてプレゼントすることにしたのです
彼の場合パソコン作業は脳が疲れるけれど




彼に「じいちゃん」と呼べる人はもう居ない
佐々木先生や瀬間先生は「じいちゃん」のような存在かも
本当に有り難い存在です!



明日(今日ですが)は描くのでしょう
気力を最優先したいことに使うわけです





いったいこの画家は何が言いたいのか?

2013年2月25日(月)



「ある作品が目に留まり、心にふれるのは、やはりそこに、
いまだかつて一度も見たことのない何かが感知されたときであろう。
‥いったいこの画家は何が言いたいのか?
いったいぜんたい何を考えているのだろう?
(もっと見たい。もっと話が聞きたい。)
-水面上に片鱗をみせた氷山の一角にも等しい1点の作品に釣られて、
水面下の仕事の総体へと関心なり探究心が向けば、しめたものだ。」

これは第1回損保ジャパン美術賞展の図録「審査経過」欄に載っている
審査員 松本透氏の言葉から
(東京国立近代美術館副館長)



そこで
今日UPする3点はこの3日間の仕事ですが


タコ ベニヤ板、麻布、アクリル、カラージェッソ、筆ペン 

ベニヤ板に麻布、アクリル、カラージェッソ、筆ペン



「タコ」とあります
いったいぜんたい何を考えているのだろう?





ジャガイモ ベニヤ板、麻布、アクリル、カラージェッソ、筆ペン

ベニヤ板に麻布、アクリル、カラージェッソ、筆ペン


「ジャガイモ」ですが‥
デキモノは結構辛い副作用なのです

そう知っても知らなくても
いまだかつて一度も見たことのない何かが感知され‥ますでしょ





更にこれなど



小便 カンバス、アクリル、カラージェッソ 


F100=130.3×162cmカンバス、アクリル、カラージェッソ

「小便」ですと

いったいこの画家は何が言いたいのか?
いったいぜんたい何を考えているのだろう?




「審査過程で構図の奇抜さや発想のユニークさなどが
目を引いた作品も少なくなかったが、
技術がともなわず、残念ながら選外となった作品が少なくなかった。」
これは同じく審査員の堀元彰氏の言葉です
(東京オペラシティーアートギャラリー・チーフ・キュレーター)


「技術がともなわず‥」と
あれあれ
「第1回損保ジャパンよ、おまえもか!?」と言いたくなります

心機一転「公募形式」とし
「既存美術賞展の隙間を埋める美術展になることを目指した」というので
無所属の若手作家にも応募チャンスが!と
こちらで勝手に彼の作品応募したのでしたが


選外でした

絵に技術は必要?ヘタでもおもしろい絵はある!
いずれにしても彼は
「いまだかつて一度も見たことのない何か」を描き続けるでしょう


いったいこの画家は何が言いたいのか?
いったいぜんたい何を考えているのだろう?




それでいいのだ‥








「ゴッホの家」?

2013年2月21日(木)




まず今日のブログタイトル
「ゴッホの家」と書いた絵から




ゴッホの家 ベニヤ板、麻布、アクリル、カラージェッソ 

                                                                 80.3×100cm20130221


ベニヤ板に麻布、アクリル、カラージェッソ

ゴッホの家!?見たことあるのか?」
なんて質問は野暮です


相変わらずペインティング・ナイフを多用してます

「お客の来そうもない喫茶店を‥
鶏小屋も描く」




_1010726部分 鶏

はい確かに鶏が2羽

不透明のホワイトで描いた鶏に
透明色ホワイトを上から載せて
それでぐっとよくなった!と感じました
これ企業秘密かな?






_1010731部分 珈琲


この看板?の文字も味があります

まったりコクのある珈琲のような絵です



でも喫茶店なのに
何故「ゴッホの家」?ですが

ゴッホの売れなかった絵で鶏小屋の穴が塞がれていた‥
事実かどうか定かではないけれど
そんな話を思い出したからとのこと




これはF40号でしたが
一昨日はF100号に描きました





カンバス、アクリル、オイルパステル

ああでもないこうでもないと散々描きまくり

まだどうにも気に入らなくて
何か物足りなくて

「もうこりゃ病気だな‥描かなくてはいられない病
絵の悪魔に魅入られてる!」



日にちが変わっても描き続け





夜の触手 カンバス、アクリル、オイルパステル


F100=130.3×162cmカンバス、綿布、アクリル、オイルパステル

触手のような手をたくさん描き加え
「助けて」と書きました

佐々木馨先生のF100号カンバス
剥がせば古い油彩画はボロボロになってしまう
それが偲びなくて絵の上から綿布を貼りました




飛び込む?翔ぶ!

2013年2月19日(月)



イッセイ・ニシムラの絵は絵日記のようなモノで
3日振りの更新となれば
少なくても3枚の絵をUPすることになります


まずはこれ

オムライス ベニヤ板、麻布、アクリル、カラージェッソ 

ベニヤ板に麻布、アクリル、カラージェッソ


「これは何だろう?アレかな?
そういう絵を描こうとした」


それだけのことですが
「オムライス」なんて例によって絵とは無関係に書く



次は一昨日の



2月3日のこれが「どうにも気に入らない」ので

佐々木先生100号 母 カンバス、アクリル、カラージェッソ 



こうなりました



母 カンバス、アクリル、カラージェッソ 





こういう質感は拡大しても伝わりにくいけれど


_1010667部分1



_1010668部分2



荒々しいというか大胆というか‥




最後は今日の(実際は日付けが変わって昨日の)



梅森 ベニヤ板、麻布、アクリル、カラージェッソ 

                                    91×51cm20130218

ベニヤ板に麻布、アクリル、カラージェッソ



「梅森」とはここに来る前に住んでいた町

国道に架かる跨道橋の手摺から
この人は今まさに飛び込む!!

「あの喧騒を描きたかった‥これは夕方かな」
あの騒音はあの頃の彼の脳には
確かに耐え難いものだったのだ
その所為ばかりではないが
パニック状態から飛び込むところだった!
記憶にない彼自身を描いた


危機一髪!!を結構何度も経験して

「命懸けで描いてきた」とは
言葉のアヤでもなく事実なのです‥



今の彼は「翔ぶ」つもり


次の個展のサブタイトルを
「僕は翔ぶ」と決めました


第6回 西村一成個展 “僕は翔ぶ”

2013年5月7日(火)~5月12日(日)
東桜会館ギャラリー(名古屋)



ほぼ2ヶ月半後です
詳しくはいずれまた





公式ホームページ
西村一成HP
プロフィール、ギャラリーなどを掲載しています。
個展・作品・HP等に関する感想・お問い合わせは、お問い合わせフォームからお寄せください。
記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター

    QRコード
    QRコード
    • ライブドアブログ