西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

2014年07月

「世に出す仕事を担えたらと思います」

2014年7月27日(日)



余りの暑さにダウン
というより風邪気味で熱まであり描けませんでした

「ギャルリー宮脇」についての的確な案内文を見つけたので
この機会に紹介しておきます


寺町通にある、近現代の有名洋画から版画・彫刻・オブジェなど現代アートまで、多様な作品を扱うギャラリー。


1973年に建てられた5階建ての画廊は、中央に備えられた3階まで続く螺旋階段がトレードマーク。ゆったりと作品を鑑賞できる空間となっており、40年以上にわたって全国からの美術ファンに親しまれています。

作品は常時50~100点を展示し、ギャラリーとしては関西最大級の規模。
世界的巨匠によるオリジナル版画や有名洋画家による油絵秀作を常設するほか、郷土作家や、海外の新進気鋭アーティストの紹介、知られざる作家の発掘など、独自の企画展を続々開催しています。

また、企画展に伴う内容の濃いパンフレット『螺旋階段』の発行や、流通図書出版なども手がけ、その画廊活動は専門家にも定評があります。

(by 京都文化推進委員会)


企画画廊は数あれど
このようなエネルギッシュで独自な画廊活動はそうはないのでは
先日23日「我々はアートのために重大な任務を負っています」でも触れたように
宮脇氏の使命感は画商の責務を超えるものだと思います





DSCF2884選考後
       ↑
2011年6月
「絵画=内面の表皮 西村一成個展」の時にも
積み残しがありました





積み込み中
                     ↑
2012年9月「目の中の目 西村一成個展」の積み残しは このS60号
これは2013年春のトーキョーワンダーウォールに応募
トーキョーワンダーウォール賞を受賞した「ちょっとした不意打ち」
まだ記憶に残っている方も おられるでしょう

 
「心に刻んで持ち帰らなかった作品が多数あります。
いつの日かそういう作品も世に出す仕事を担えたらと思います

(2011年6月7日メールから)


本当にありがたいことです
どうぞよろしくお願いいたします!! 


 

「どぜう」と「蜩」と「ウグイス」

2014年7月26日(土)



先日はM80号、今日はS40号を描いて
100号カンバスもジェッソ塗って準備してあるし
気になっていた宮脇個展が済んで創作熱炸裂!

ともいかないでしょう
なにしろこの殺人的暑さですから

昨日名古屋は38℃以上あったとか
その中で真昼間に寝るのも考えものです


では
今日の作品から遡ってUPします

どぜう カンバス、布、カラージェッソ、アクリル 

                                                     S4020140726

S40カンバス=100×100cm、布、アクリル、カラージェッソ


「どぜう」 

柳の下に2匹目の「ドジョウ」は居るか居ないか
その「どぜう」です



ちなみに
1匹目の「どぜう」はこれかな


コビリついたキオクのキロク ベニヤ板、布

7月14日「もう絵しかないだろ!」にUPした
「コビリついたキオクのキロク」です


削り取られた山肌がひどく印象に残って
再度描きたくなったとのこと
何度描いたって良いのに
それに全く違う絵になってるのに
言い訳のように「どぜう」と書いてました





20号にも描いた

この山にない信号機と日の出 ベニヤ板、布、

                                                                            53×72.7cm20140724

ベニヤ板、布、アクリル、カラージェッソ、マジック、油性マッキー

「この山にない信号機と日の出」

山の西側斜面に住んでるわけで
ここから日の出は見えないわけです




その前日にはもっと暑さにまいって?これを描いた

トイレの孤独 ベニヤ板、布、マジック、色鉛筆 

                                                                          65.2×91cm20140723

ベニヤ板、布、マジック、色鉛筆

「トイレの孤独」


 _1100386


背景色がこんなに違って映ってますが同じ絵です
撮影の設定によってこんなに違う!


 
夜明け近くなって
いくらか暑さは和らいでますが 
これからの暑さが思いやられる
 
林の奥で蜩が鳴いています
遠くに聞こえる分には涼しげなカナカナカナカナですが
近くで鳴くと結構賑やか!

春の鳥と思われるウグイスも
ここでは夏中鳴いています

さすがにこの猛暑では鳴くかな?潜んでいるのでは



今日も全国的に猛暑でしょうが
みなさまも熱中症に気を付けてお過ごしください






 

我々はアートのために重大な任務を負っています

2014年7月23日(水)



毎度のことですが
個展が終わった途端に
あるいはコンペの出品が済んだ途端に
「描ける!」のですねぇ

気にしていないようで
気になって仕方がないそれらからの解放!


そんな今日のM80号=145.5×89.4cm

幸せとは何か カンバス、布、アクリル

                                                   M8020140723

カンバス、布、アクリル
「幸せとは何か」

重なり合った筆跡がはっきり映っていなくて残念ですが


7月19日にUPしたこのカンバスです

_1100336



「売れもしないのにまた大きなもの描いて~!」
また祖母に呆れられそうですが
それが一般的な感想なのでしょう


画商は確かに売るのが仕事ではありますが
宮脇豊氏のこれまでの仕事を知れば
国内外の未知の作家・作品を日本初紹介されたり
既成の美術評価の基準では計れない作品の魅力を発信し続け
アートのために重大な任務地道に遂行しておられるとわかるでしょう


 一成さんの創作と共に、
我々まわりは「フレッシュさ」を絶対に忘れないようにしたいものです。
そうしないと、一成さんが折角チャンスを逃がさず掴み取って描いたものを、
多くの人に「フレッシュに」感じてもらう、伝えるチャンスを潰してしまいかねません。
一成さん自身には関係なくても、
我々はアートのために重大な任務を負っています
(ギャルリー宮脇 宮脇豊氏のメールより)

「幸せとは何か」と自問しながら
祈るように筆を置いていったこの作品
その創作のもっとも近くにいる者として
負っている任務の重大さは感じています

こういう同志のような画商は本当に希有な存在です
「この画家と画商の運命的な出会い」と昨日書いたのは
決して誇張ではありません



「絵を描くとは何か」
「幸せとは何か」



幸せの青いりんご ベニヤ板、麻布


「幸せの青いりんご」












画商の横顔

2014年7月21日(月)



昨夕の雷雨
この夏ここでは初めての本格的な「雷鳴と稲妻」でした

死にたくなった夕暮れ ベニヤ板、布

ベニヤ板、布、アクリル、クリアジェッソ
「死にたくなった夕暮れ」

後から登場した大きな蟻?は何を意味するのか


それはともかく昨日寝起きには
「絵が描けない 死にたいよぉ」でした
ギャルリー宮脇での個展が気になって描けないと言うわけで

 
その個展「幻たちのブルース」も昨日終わりました

来場者も前回より多くなったこと
好評であったこと
とくに今回はベテランの絵描き先生方からの賞賛が多かったこと
定評のある「発想の自由度の高さ」は今回も賞賛された
などの報告もありました

お出かけいただいた方々ありがとうございました!
購入下さった方々ありがとうございました!
「それにしても、何度やっても、一回一回がビッグイベントです」
そうおっしゃる宮脇さんには
大変お世話になりありがとうございました!

こちらこそ引き続きよろしくお願いいたします

と素直に言えず
画商の顔がチラチラして描けん!」
そう言って描いた絵(笑)



画商の横顔 ベニヤ板、布、アクリル、カラージェッソ 


ベニヤ板、布、アクリル、カラージェッソ
「画商の横顔」



フツウ褒められたらうれしくなるでしょう
彼の場合は
褒められたら壊したくなるヘソマガリです

今回は会期半ばになってからでしたが
京都での展示風景画像を見てしまった
「これも持って行ったのか?!」
そういう意味で画商が持って行った絵や売れた絵が気になる

「放っておいてくれ!」「放っておきます」というメール遣り取りもあって
自由に描きたいように描いていればよい
いくら画商がそう言ってくれても
やはり気になるのでしょう


「描く気が起らない」とか「描けない」とか言いながら
描いてしまうのも相変わらずで
今日生まれたのが上の絵です



一度も会ったことのないこの画家と画商
この運命的出会いの行方は?






ちなみに
今日からギャルリー宮脇は夏季休廊中ですが
「幻たちのブルース」展の展示はそのままにしてあるとのこと


見ていただけます
時間など確認後お出かけ下さい


ギャルリー宮脇
京都市中京区寺町通二条上ル東側

☎075-231-2321

http://www.galerie-miyawaki.com/ 



 

「〇〇〇が出そうで出ない!」

2014年7月19日(土)



不快な気候の所為なのか
年の所為なのか
それとも
やはり宮脇個展が気になる?

最近いまいち描く気が出ないわけで
小品ばかり続きました

アセモ ベニヤ板、布

                                       22.7×15.8cm20140717

ベニヤ板、布、アクリル、カラージェッソ、透明水彩、マジック

「アセモ」

このラインは左手で
右利きですが

「風呂か?絵か?
心身の解放にはやっぱり絵を描く方がいいな」

その結果「アセモ」に苦しむことになり
仕方なくシャワーをして薬を塗っている





思 ベニヤ板、布、クリアジェッソ、色鉛筆、油性マッキー 

                                   22.7×15.8cm20140718

ベニヤ板、布、クリアジェッソ、色鉛筆、油性マッキー


「兄」のように見えますが
「思」を省略してある

中国語の簡体字みたいな彼のオリジナル





これは絵自体も簡体化?
一成のホホエミ ベニヤ板、布、マジック 

                                           17.8×18cm20140718

ベニヤ板、布、マジック

「一成のホホエミ」





今ここには

_1100336
 

M80号=89.4×145.5cmのカンバスに黒のジェッソを塗って
準備出来ているけれど


ギャラリストが持ち出した作品だとか
売れたという絵だとか

気になって気になって描けない!と言う
画家の業(ごう)でしょうか


「手を縛られてるみたいに描けない!」
〇〇〇が出そうで出ない!みたいで気分悪いわ」




さて
どうなるでしょうか?






公式ホームページ
西村一成HP
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