西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

2014年08月

「憂い」

2014年8月29日(金)



「もう描けない!絶望的だ!」

絵描きとしては忌々しき発言でした
先日門から見た夕日と夕空に強烈なショックを受けたと言います
「自然を描くなんてできることじゃない」


スケッチさえする気にならず
魅入られて心に焼き付いてしまったモノに
寝るまでも寝ていても起きてからも
ずーっと創作衝動を掻き立てられなんてウダウダ言ってないで
まずUP!!
 



 憂い カンバス、布、アクリル 

P15=65.2×50cmカンバス、アクリル

「憂い」


あの時は
赤く燃えるようなブヨブヨした落日ではなく
雨上がりの澄んだ空気の中で
雲の隙間から目を射る輝きを放っていたから
 
「憂い」という絵が生まれるとは思わなかった
しかも門から見た夕日を東谷山に沈む夕日としてしまった
(ここは西斜面だから日の出も見えないし
東谷山に沈む陽は見えるわけがない) 


絵描きの「憂い」とはどんな?





今回の3作目で完結でしょうか
このシリーズも新しい境地の傑作でしょう
どれもいい!ですね



(東谷山妖精たちの眠る頃) 

「東谷山 妖精たちが眠る頃」




(希望と絶望のオレンジ 東谷山に宿る妖精たち) 

「希望と絶望のオレンジ 東谷山に宿る妖精たち」
 

3作とも筆を叩きつけるように空を描いた
一筆一筆にどんな思いが?「憂い」が?





こちらはこんなことに憂えております

_1100966栗


8月7日「えぇぇぇーっ もう来たー!」以来
イノシシ母子4頭が南庭の方に時々現れていました
ずいぶん穴だらけになってしまった



東斜面の栗の木は今こんな感じで

 _1100967栗3

まだまだ大丈夫だろうと思っていたのに

昨日夜半にそちらに 来ました!



今朝行って見てびっくり

 

_1100964栗2

まだまだ早いと思うのに
すでに食べ散らした跡があちこちにありました



隣のブドウ園でも被害が出ています
ここの栗など食べてもらっても構わないのですが
母イノシシの苦労も痛いほどわかりますが
 
このあたりの頭数がますます増えては問題なので
何としても残さず拾わなくてはならない!
それにはまず下草や笹薮を何とかせねば

ということで 
イノシシ対策に憂えております




 

「人間てこんなにいいものだったんだ!」

2014年8月26日(火)



 先日「これって狂騒的なだけなのか?」
と首を傾げるような出来事をUPしましたが
(「あっけない3年ぶりの再会」8月21日) 
昨日また驚くべきことが起こりました!

幼児から還暦過ぎた者まで総勢15名もの身内の集まりに
彼が
絵の具だらけのTシャツのまま 
「やぁ、どうも」と顔を出した!のです
初対面の人が6人もいたというのに

威圧感も緊張感も感じず 
もちろん差別など微塵も感じず 
あっけなく自室に戻らず
場の空気を味わい会話に加わり
完全にメンバーの一員として溶け込んでいました



親族の集まりなどに最後に顔を出してからもう10年以上
正月やお盆、冠婚葬祭などの集まりに
いつでも彼が居ないのは当たり前でしたから
まわりの驚きと喜びときたら
絵にも描けない!





でも絵描きは絵にしました


「幸」カンバス、布、アクリル M30

                                                                                         M3020140825

カンバス、アクリル

「幸」


「人間は共感しあって初めて人間なんだ
幸せはひとりじゃ感じられないんだ」
そう感じたという絵




 幼い頃染みついた人間恐怖はトラウマとなり
簡単には拭い去れないわけで

人間てこんなにいいものだったんだ!
そう思えるようになるのに30年近くかかった」
そう言いました


弟妹の結婚で家族が増え身内が増えて
甥や姪という幼子との触れ合いも
 心を開かせてくれたのでしょう

身内ばかりでなく
「気づいたら周りにはいい人ばかりがいた!」




「人間てこんなにいいものだったんだ!」
という幸せの風景画

今後が楽しみ!
いろいろな意味で



 

 

「痛烈な必殺パンチみたいなのを」

2014年8月25日(月)



ドローイングやスケッチを別にしても
6月には76点、7月には46点描きました
6月7月は4号以下の小品がほとんどでした

「ボクシングで言えば
ジャブを軽く打つのでなくて痛烈な必殺パンチみたいなのを
そう言った通りで

8月は100号もあり20号30号もかなり描き
今のところ20点で確かに数は少ないけれど
ヒットが続いています

ギャルリー宮脇での個展が済んだ解放感から?
放っておかれる感じが自由でいいのでしょう





23日のP20=53×72.7cm

(東谷山妖精たちの眠る頃) 

                                                                                       P2020140823

カンバス、アクリル、カラージェッソ、筆ペン
「東谷山 妖精たちの眠る頃」




19日のこれを思い起こします

(希望と絶望のオレンジ 東谷山に宿る妖精たち) 



これをUPした時も
「心の中から溢れ出す絶望と希望の風景画」と書きましたが
(「絶望と希望のオレンジ」8月19日) 

最近の「単なる風景ではない風景画」シリーズ


今日もそのひとつがまた生まれました
それは次回UPします

「人間てこんなにいいものだったんだ!
そう思えるようになるのに30年近くかかった」

そんな心から生まれた風景画です
お楽しみに!








 

あっけない3年振りの再会

2014年8月21日(木)



「これって狂騒的なだけなのかな?」
そう本人も首をかしげるようなことが今日も起こりました

「瀬間(高角)先生に会いに行ってみようかな」
車で15分とかからない所なので行く気になったようです


他所の家を訪れるなんて何年振り?
2008年春の第1回個展の頃
タカヨシ・メキシコ美術舘(伊藤美術工房)へ出かけ
故伊藤高義先生などに囲まれて過ごしたことも
ビッグ・ニュースでしたが
今回はそれ以来、6年ぶり!のことですか、、、

闘病中の先生も今日は具合が良い方でしたが
ほんの15分か20分のご対面で
「疲れたからもう帰るわ」とあっけない3年振りの再会でした
(「ごたいめーん(対面)!」2011年7月17日)
(「ごたいめーん(対面)!Part2」2011年11月7日)






最近の驚くような行動にやはり疲れ果て

昨日もちょっと加筆するだけに終わりました





4月のこの作品
「息遣いを感じる」2014年4月12日にUP

_1080305樹
一成の ベニヤ板、麻布、アクリル、カラージェッソ 縦



それに加筆後

一成の ベニヤ板、麻布、アクリル、カラージェッソ
                                        53×53cm20140820

ベニヤ板、麻布、アクリル、カラージェッソ
「一成の」

どうでしょう?良くなった?!





さすがに
ビッグ・イベントのあった今日も「何もする気にならん」


創作などという行為は
相当な精神力も体力も要るようです


この猛暑ですから
誰だって「何もする気にならん」ですが



 
 



絶望と希望のオレンジ

2014年8月19日(火)




彼の無欲なラインにはホッとします


そのモデルのラインも穏やかです

東谷山


最近はここまで出かけてスケッチし撮影もした
そんなことがビッグ・ニュース!
(住処から直線距離で200mほど、道のりでは400mかな)





ハガキにも描きました

東谷山を望む ハガキ 筆ペン、透明水彩 


                                                                       10×14.8cm20140817
 筆ペンと透明水彩で

これは叔父さんへお礼のハガキ
(日にちは叔父さんの誕生日にしてある)



そして今日の絵も同じ場所の

(希望と絶望のオレンジ 東谷山に宿る妖精たち) 

                                                                                         P2020140819

P20=53×72.7㎝カンバス、布、アクリル、カラージェッソ、筆ペン

絶望と希望のオレンジ 東谷山に宿る妖精たち」

なにか不気味な色合いで
山の緑色も他の色も暗く写ってますが
オレンジ以外透明色で描いてあり本当はもう少し鮮やかです


彼の風景画は単に風景を写し出そうとするものではなく
心の中から溢れ出す絶望と希望の風景



そのことをまた手紙にして佐々木馨先生などに送りました

「スケッチばかりしています。幸せなので空ばかり眺めています。
このところ描いているグランドキャニオン、S25はまとまらず
嫌になって描くのをやめました。
このP20は東谷山。スケッチに4、5回通って、ようやく出来ました。

生きる喜びは作品に輝きを与えます。
苦があるからこそ晴れがあり、僕はこうして生きています。
稚拙ではありますが、今の僕はやるべき事を精一杯実行しています。
力の限り生きています。
 
神と家族とみんなに感謝しています。僕に出来る感謝とは、
お金を払うことでもありません。ありがとうを言うだけではありません。
絵を描くことです。
僕はここで、そうして生きています。」



 「苦があるからこそ」の「幸せなので」
こういう風景画が描けるのでしょう




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