西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

2014年12月

大晦日にもやっぱり

2014年12月31日(水)



大晦日の今日は穏やかに晴れて暖かで
大掃除と言わずとも
新年気分を迎えるためにも何か片付けぐらいしよう!

そういうわけにはいかず
大晦日にもやっぱりいつものとおりでした

「今日はグロスバーニッシュ日和だ」 
というわけで玄関で吹き付けて

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これは一昨日の作品
ホルべイン・スカラシップの奨学品のひとつ
アクリリックカラー(アクリル絵の具)だけで描いたもの


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初めて使ったわけですが
リキテックスのよりマットな感じ
柔らかいので筆の走りは良いとか


「人間の帰る場所」カンバス F2020141229

                                 F2020141229
                        F20=60.6×72.7cmカンバス、アクリル                                                                     

 「人間の帰る場所」


それはともかく
発色が、、、とやや不満げに言いましたが
リキテックスばかり使った昨年の今頃の作品を思い出せば

カンバス、布、アクリル 

「世界は終わりだというのに」


あの頃は混ぜて混ぜてこういうことになっていましたから
ホルべインでも何でも良いように思えます
やはり長年使ってきたリキテックスが使いやすいようです

(これはFACE2015 損保ジャパン日本興亜美術展入選作品)



もうコンペには応募しない!と年初には思いつつ
結局、FACE2015損保ジャパン、ゴールデンコンペティション2014、
トーキョー・アート・ナビゲーション・コンペ
それにホルべイン・スカラシップ奨学生
応募した全てに入選!
嬉しい知らせが続々と届いた秋でした




さて今日
大晦日にもやっぱり描きました

「配水場のある風景」水彩紙F620141231

                                                                                    F620141231 
水彩紙、筆ペン、鉛筆

「配水場のある風景」


今日の落書きのような作品も見逃せない!
F4スケッチブックに


F4スケッチブック細目13   20141231




F4スケッチブック細目 20141231




そういえば先日のもUP


「喫茶店の店員」 水彩紙、F620141230

 「喫茶店の店員」

HAKUBAという喫茶店は前にも紹介しましたが
今年の後半は本当によく行きました
大晦日にもやっぱり行きました
(10月8日「コーヒーブルースと東谷山とコスモス」)


来年はどうなりますか?
どんな絵が生まれますか?


よろしくお付き合いください


どうぞ よいお年を!









 

「申し訳ないが気分がいい」

2014年12月30日(火)




「申し訳ないが気分がいい」は
この絵のタイトルです


 「申し訳ないが気分が良い」(一成の自画像) 水彩紙  F620141230

                                                                                    F620141230
F6=31.8×41cm水彩紙、筆ペン、マジック

「申し訳ないが気分がいい」(一成の自画像)


タイトルからこの歌を思い起こす方には
歌詞も必要ないかもしれませんが
引用させてもらいます

申し訳ないが気分がいい  作詞・作曲 岡林信康

♪ ぬけるような空が痛い
 風がヒゲに遊んでゆく
 申し訳ないが 気分がいい
 全ては此処に尽きるはず
 どうしてこんな当たり前のことに
 今まで気づかなかったのか

♪緑が瞳をえぐり出し
 谷川と鳥たちのうた
 申し訳ないが 気分がいい
 全ては此処に尽きるはず
 どうしてこんな当たり前のことに
 今まで気づかなかったのか

♪土と緑と動くものと
 水と光とそして私
 今初めて彼らを知り
 今初めて私を知る
 今この時 私は私を
 人と 人と名付けるのだ 

この歌詞
まさに今の西村一成の「気分」なのでしょう
岡林フアンの彼はもちろんこの歌も知っている
 
この曲は1970年代初頭発売だったようですが
フォークの神様と呼ばれ発売禁止の歌なども多かった岡林信康が
あの頃
この変に悟ったような歌詞を !?今読み直してもそう感じます


それはともかく今の西村一成は
「ぬけるような空」や「ヒゲに遊んでゆく風」
「土と緑と動くものと水と光とそして私」
それらに喜びを感じ
人として生きている

長い間家から出られなかった
陽光も浴びることなく
土も緑も無縁の生活だったのだから
「申し訳ないが気分がいい」のです



ところで昨日の絵ですが
初めてホルべインのアクリル絵の具だけで描きました
それについてはまた次回に






                                                                      

高座山とせいくらべ

2014年12月28日(日)



先回UPしたこれ

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手軽さが気に入った彼は今日もスケッチに携帯




「無題」水彩紙 F620141228

                                                                                    F620141228
F6=31.8×41cm水彩紙、コンテ、筆ペン

「無題」

これは高座山(たかくらやま)です

彼の住処のある東谷山(198m)と庄内川を挟んで北側に向きあい
春日井市にある
194mのなだらかな山




昨日もスケッチに行きました

「車窓から望む高座山」 水彩紙 F620141227

                                                                                   F620141227
水彩紙、鉛筆、筆ペン、オイルパステル、アクリル

「車窓から望む高座山」


高座山には航空自衛隊高蔵寺分屯基地があると知ってはいましたが
そんな高座山について調べていたカンリニンは
奇遇なこと!に出会いました

基地の歴史の中に春日井市立玉川小学校が登場しており
そのHPにリンク
このあたりの歴史など興味深く読み進んで

 


玉川小学校校歌の作詞者名にアッと驚き!

A23玉川小学校校歌


カンリニンの記憶は半世紀近い時を飛び越えていました
その作詞者名は
高校時代担任をして下さった先生の名前でした

非常に珍しい苗字です
ご自宅が春日井市木附でした=玉川小学区

漢文・古文の教諭でしたから校歌の作詞も依頼されたのでしょう
玉川小学校に確認するまでもないと思います


半世紀も経つとお世話になった先生の名前も忘れていますが
右高という姓は忘れもしません

偶然今その近くに住まい
何度も何度も仰ぎ見ている高座山

その歴史を覗き見て(高座山に限らず)
戦争に翻弄された過去もいずれ誰も知る人はいなくなる
遺しておいて欲しい伝えて欲しいと思いました


「晴れた空から 呼んでいる
高座山とせいくらべ
ぼくもわたしも堂々と みんな大きくのびるのだ」




Merry Christmas !!

2014年12月25日(木)



1年前のクリスマスのブログタイトルは
「死期が近いのかなぁ」などという暗さでした

どこを見ても暗闇ばかりの夜の生活中でした


24日の星と月に突き動かされて描いたり
CHRISTMAS ベニヤ板、麻布、アクリル 
星 ベニヤ板、布、アクリル 

これも24日で「星」というタイトル


ベニヤ板、布、アクリル 
これなど
「沈んでしまった夕陽が残した空の色」
夕方 目覚めてかろうじて残っていた空の色を描いたりしていました


 
ところが今年のクリスマスときたら!!

これです!!!


「三国山」 カンバス F2020141225

                                                                         F2020141225
F20=60.6×72.7㎝カンバス、アクリル、筆ペン、カラージェッソ

「三国山」



今日また東谷山に登り
頂上の尾張戸神社で三国山方面をスケッチ

F4スケッチブック「三国山」  20141225



 
今日は鉛筆だけでなくこんなものも携帯して

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ぺんてるのArt brush(アートブラッシュ)
「描く楽しさ、アートな筆ペン」 とあります

手前の黒はふつうに筆ペンというもので油性
カラーのは水性(染料インキ)

左端のはスポイトのような水入れ

 
神社のこのお水をいただいてしまって
いけなかったかな?


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この「手水所」の龍と屋根は最近(と言っても1,2年前?)設置されたもの



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(粋な計らいです!この屋根の穴)

後ろに写っている常夜燈や手水所の石の鉢などについて
お伝えしたいこともありますが
それはまたの機会にして



もう一枚のスケッチ

「無題」水彩紙F620141225

 
これも三国山ですが
描いている途中で登山者に声を掛けられ
「気が散ってしまった!」わけで
「こうなったら帰ってカンバスに描くぞ!」と思ったらしく
帰宅するなりF20号カンバスに向かったのでした



それが前にUPしたこれ

「三国山」 カンバス F2020141225




部分

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下の部分には下地のゴールドジェッソが見えています
(ホルべイン・サンタからのプレゼントのひとつでした)
 



垂らしてあるのは
ストリングジェルメディウム入りのアクリル絵の具

これにもアートな筆ペン=アートブラッシュを使い
水でぼかしたりにじませたり

部分

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いいよ!いいよ!!ホントにいいよこれ!
描きたくて仕方ない気持ちが出てしまっている! 

「売りたくないなぁ」と珍しいことを言いました
本当に手放したくない絵も生まれます

ともあれ


Merry Christmas !!



「クリスマスイブ」というタイトルの絵

2014年12月24日(水)



クリスマスイブに描いたから
「クリスマスイブ」というタイトルの絵


「クリスマスイブ」(愛知県立大学を望む) カンバスF2020141224

                                                                          F2020141224 

F20=60.6×72.7cmカンバス、アクリル
「クリスマスイブ」(愛知県立大学を望む)



最近寒い中
道端の石垣に腰かけて何度もスケッチしました


F4スケッチブック 「愛知県立大学」鉛筆、筆ペン20141222

                                                                                      F420141222

F4スケッチブックに鉛筆、筆ペン

風景をスケッチして帰りカンバスにチョークで簡単な下書きをして
色を付けていった
それって普通の風景画の描き方になってるのでは?


でも出来上がってみたらやっぱりイッセイの絵
風景画と言えるのか?


(愛知県立大学守山キャンパスには看護学部と大学院があります)
実際は白っぽいきれいな建物ですが
この「クリスマスイブ」の建物はまるで廃屋か魔物の館!?みたい
それにこの垂れ!!




2年前のクリスマスを思い出します

クリスマスの日 ベニヤ板、麻布、アクリル、ポスターカラー 


これはポスターカラーもペインティング・ナイフも使って


随分絵が変わったとは思いますが

最近 昼の生活になり
外界に見えるものが増えているのは確かで
風景をよく描きます(ほとんどそればかり)

けれども
「両手を上げた人ばかりを描いていた頃と何も違っていない」と言います

それは



たとえば



DSC_2309絶望?祈り?







DSC_2315ガスマスク1






たくさんの目オイルパステル 



ジャガイモ ベニヤ板、麻布、アクリル、カラージェッソ、筆ペン

どれも過去の代表的な人を描いた作品ですが



人でなく
風景を描いてもそこに感情が表現されている


「雨宮農園」カンバス F2020141210


先日のこれなども
特に何ということもない農園の入口風景を描いてあるだけなのに
何かこころを揺さぶられる
(2014年12月13日「青い鳥」も「雨宮農園」も)



「絵は極めて個人的なもの
そこに感情が込められていなくては
他者からの共感は得られないだろう?」
そう言います


説明的なあるいは超写実の風景画なら
写真に譲ってもいいわけだから


ということで
まだまだイッセイの風景を描くと思われます




 
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