西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

2015年01月

「裸婦はラフに描く」

2015年1月30日(金)


昨日今日の作品たちですが
もうショックから立ち直ったのか!と思わせるものばかり



まあとにかく昨日の作品をみてみましょう

「不眠症の女」カンバス F2520150129

「不眠症の女」

F25=80.3×65.2cmカンバス、アクリル、カラージェッソ、オイルバー


「裸婦はラフに描く」
ダジャレではなく作家の確信というか手法というか
とにかく小憎らしいほど巧い!ではないですか
静かすぎてインパクトの点では弱いけれど

黒っぽくしか見えない壁と床の色
レースのカーテン越しに見える月や星
不自然なほど長いサイドテーブルの脚
遠近感を出してはいますがあまりに極端な体形
、、、
実物を見ていただきたいものですが


 


今日のこれは加筆です




 「YUKAの微笑み」カンバス P3020150130

                                                                                   P3020150130
「YUKAの微笑み」

P30=65.2×91cmカンバス、アクリル、カラージェッソ、オイル




これがどうして「微笑み」なのか?!
加筆する前は


「YUKAの微笑み」カンバス P3020141218

                                   P3020141218
「雪の日に」2014年12月18日にUPしたもの

輝くような笑顔が何故にこうなる?!という作品でしたが
今日の場合も描いた人の内面が描き出されているのでしょう
すでにグラフィックスで画面保護、耐水性にしてあり
水性のアクリル絵の具は使えませんから
油絵具で加筆するしかない!


赤はホルべイン
カドミウムグリーンはクサカベ
黒はニュートン
溶き油はホルべイン
それでもなんでも構わず
切迫感から描きまくっていました





更にヤバいの描きました!


 4cm20150130

                                                                    91×130.4cm20150130

「肉欲」

P30カンバスを2枚並べて

能面のような顔が最後に描かれたのですが
最初から設計図があるわけでなく
描く人にとっても即興演奏のようなワクワク感は楽しいのでしょう



「もう風景や山は面白くなくなった
描く手順がわかってしまってつまらない
半年間自然ばかり描いてきたことは絶対にプラスになってるけど」


裸婦や人物は多くの作家にとっても永遠のモチーフのようですが
西村一成の場合
これからどうなるのか楽しみです



部分
 
_1150926




昨日今日の作品たち
画歴にひときわ輝く作品になるのでは






 

「悲しみの日々」

2015年1月28日(水)



今日の絵はやはり風景などではなく


M2020150128  500


M20カンバスにアクリル、カラージェッソ、オイルバーですが


2cm20150128

こうして4枚並べて一つの作品としました

「悲しみの日々」



そうです昨日に続く「悲しみの日々」だから
繋げたのです

(悲しみの日々)カンバス M30・M25・F2020150127  500

瀬間先生との別れ
悲しみはなかなか癒えませんが

言わば「天寿を全うされたのだから」
強いてそう思って立ち直ってもらいたいもの




ここの絵描きさん
自由奔放で気楽そうで実は繊細で傷つきやすく
取り扱い注意!大変なのです!!



今回の出来事につまずいて
次に進むべき方向を探っている 
そんなところでしょうか


NEXT  ONEに期待しましょう






 

(心よおちつけ)

2015年1月27日(火)



穏やかに風景など描いていられない!
ということか、、、?

瀬間高角先生が亡くなったショックからでしょう
内面を掻きむしっているような絵ばかり


先日のこれらも

「瀬間高角という男」カンバス M3020150122


「鬼になった女」カンバス F2520150124


 
そのあとのこれも

7cm20150126

                                                    72.7×72.7cm20150126

久しぶりのベニヤ板にアクリル、カラージェッソ

「日々ロック」 

映画「日々ロック」を見たわけではなく
なんとも情けない、、、 




水彩紙やスケッチブックにも描いていました

F4スケッチブック (心よおちつけ) 20150126

                                                        F420150126

スケッチブックにアクリル、インク
(心よおちつけ)と書きました





今日のは連作というか
3つのカンバスで一つの作品にしました

(悲しみの日々)カンバス M30・M25・F2020150127  500
                            M30・M25・F2020150127

 (悲しみの日々)    

91×174cmほどもあります

描くことで乗り越えようとしているのでしょう



食事が喉を通らない日もありましたが
徐々に元気になっています

先日の家族弟妹へのメールから


「、、、瀬間先生の想いを受け止めるとやっぱり描くのが一番ですね。
悩みましたが兄さんに出来ることは絵を描くことでしょう。
それは瀬間先生も喜ぶことですね。
何があっても死ぬまで描きまくる。
たとえ紙と鉛筆だけでも世界を変える。、、、」



何のかのと言ってる間に
紙とボールペンで



F4スケッチブック 20150127

                                                 F420150127




これからまだまだ
いくつもの別れに向きあい乗り越えて行かなくてはならない

それは誰もが
避けられないことなので、、、









 

招待状を天国に送りましょう!

2015年1月26日(月)


色々お知らせがあります


まずこれです
 
FACE2015 損保ジャパン日本興亜美術賞展
リーフレットなど届きました!

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「内覧会及び表彰式」のご招待状が10通も!
これどうするの?どなたに?
1通は「西村一成様」とありますが、、、

無料観覧券も表彰式やティーパーティーの進行ご案内プリントもあります
でも
出欠の確認をする用紙が無い!

今までどのコンペも出席・欠席のどちらかに〇を付けて
Faxで返信するようになってましたが
何と言っても「損保ジャパン」ですから
いえそうでなくても 
当然全員ルンルン出席!!に決まってますよね

ところがどっこい行かないヤツもいるわけで
「顔を見せない、絵だけ見せる作家」が居てもいいでしょ
社交的とは程遠い人で
「かなり積極的にガツガツとアピール」など問題外ですし

また西村一成欠席の連絡しなくてはならない!


開催概要、受賞者(作品)、審査員など
詳しくはここに


思いが込められた応募作品の作品本位の審査は長時間を要しました。
六次「入選審査」と二次「賞審査」を経て、
国際的に通用する可能性を秘めた、
入選作品70点(内受賞作品9点)を決定いたしました。

ちょっと
カンリニンは行って見たいなあ~と思います
選考経過報告など聞いてみたいし
入選者だけ対象の審査講評は本人じゃないからだめだとしても


748名の新進作家から選ばれて晴れ舞台に展示していただける!
というのに
「東京へ行く交通費と時間があっても、ここで絵を描いていた方がマシ」
「審査員の選考評など聞いても仕方がない」と
相変わらずです


「瀬間先生が生きていたら絶対無理しても行ってしまうな」と西村一成は言う
本当にそういう方でした
招待状を天国に送りましょう!

時代の感覚を捉えた、きらりと輝くものが数多くありました。
油彩、アクリル、水彩、岩絵具、版画、ミクストメディアなど
技法やモチーフは多岐にわたりますが、
見る者の心に潤いと感動をもたらしてくれることは共通しています。


どうぞお近くにお出かけの折にはご覧ください
東京にお出かけ下さい



さてもう一つのお知らせ

現在ギャルリー宮脇で開催中の展覧会
「企画展示としての『ギャルリー宮脇の常設展』」
好評につき会期が延長されます!


チラシ表20141127_1



チラシ裏20141127_2


3月15日まで延期することになりました。
日月休廊ですが、3月8日、15日の日曜日はオープンします


西村一成作品12点を含む80点ほど展示されています
どうぞ京都へもお出かけ下さい!

http://www.galerie-miyawaki.com/





もうひとつのこれは名古屋で

アーツ・チャレンジ2015
もうすぐはじまります!

2月17日~3月1日
愛知県芸術文化センター
 
西村一成が参加したのは2012でした
今回やはり若い作家が多いですね(39歳以下という規定でもあり)


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詳しくはこちらを



ということで今回はお知らせのみ




 

「それが先生の遺言だろう、きっと」

2015年1月25日(日)



瀬間高角先生の死からまだとても立ち直れない

ただ「悲しい」ではないと言う
「俺 先生に対しては反抗的だった
もう ごめん!て言えないんだ
それがどうしようもなく悔しくて辛くて、、、」


そう言いながらも今日は描きました!
「とにかく描くんだ!何があっても描き続けなさい」
言葉ではなく 創作する姿で語って下さったように

「それが先生の遺言だろう、きっと」

「鬼になった女」カンバス F2520150124

F25=80.3×65.2cmカンバス、アクリル、カラージェッソ

「鬼になった女」

描きあげてから与えられるタイトルが多い
これもそうでした

「何も考えずに自分でもわけがわからんうちに出来た絵だ」 とか
達成感も充実感もなく
「何か虚しい、、、夢の中にいるようだ」

実はこの絵の下に




(一成の空虚) カンバス F2520150125 500
 
(一成の空虚)

これが描かれていたのです


「僕に出来ることは絵を描くこと
それは瀬間先生も喜ぶことだろう
何があっても死ぬまで描きまくる!」 
そう言いながら

 
筆を持てば先生の言葉が思い出される
絵のことを考えれば先生との会話を思い出す

相当なショックからまだ立ち直れない


「数少ない仲間の死は辛い
絵を描くってことは孤独なものだから」





 



 
公式ホームページ
西村一成HP
プロフィール、ギャラリーなどを掲載しています。
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