西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

2015年05月

「感情の噴火」

2015年5月30日(土)



29日口永良部島で爆発的噴火!!

ここではそれに感情が揺さぶられ
熱いマグマが噴出したような作品が生まれています

2cm20150529
「感情の噴火」
カンバス、アクリル、カラージェッソ、インク、鉛筆

20号30号という結構大きなカンバスを3枚連作
2m以上の作品を描くだけのエネルギーが溜まってきていたのでしょう
爆発したみたいです



ちなみにこれら丸いモノは目玉でなくおっぱい

部分 右

_1220538





部分中央

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部分 左

_1220528







これの前日にも2m以上のを描いています
1cm20150528

「戦争と平和」
カンバス、アクリル、カラージェッソ、インク



部分 左
1cm20150528
これには目玉が登場

頭の上部が切れていますが
こういう描き方はよくあること

「キャンバスからはみ出して描け」は岡本太郎の言葉だったとか
どういう意味だか分かるような分からないような
でもこれらの絵からはカンバスに納まりきらないパッションを感じます


このところ
20号30号という(西村一成にとっては)
「小さなカンバスばかり続いたから
ワーッと大きな画面に描きたくなった」
というわけで
今日は久しぶり(半年ぶり?)にS80号=145.5×145.5㎝に向かって
「やっぱり大きいカンバスは気持ちいいなあ」

それはまた次回UPします



ところで
これは何?

_1220479




 _1220481


ホルべインのカタリストというシリコンブレード
筆ではなく刃物というネーミングですが
硬いけれどしなう素材です

これを使ってみています
手にマメができるほど

先ほどの部分にも

_1220528


本来 油絵具に使われるものかも


まだ「感情の噴火」活動が治まらず
先日の2点もツブシて描き変えています
それもまたいずれ



被害が大きくなりませんように




 

「キリマンジャロの娘」

2015年5月26日(火)



ジョン・ゾーン、ビル・フリーゼル、フレッド・フィリス、
ビル・ラズウェル、、、

フリー・ジャズとか実験音楽というジャンルのミュージシャン

これらは日頃あまり聴きませんが
大切にしているもののようです

今日はそれらを流しながら描きました
創作意欲や感性をくすぐられるのでしょうか
とても面白い絵が出来ています

「FILLES DE KILIMANJARO」 F2020150526

「Filles De Kilimanjaro」
カンバス、アクリル、カラージェッソ、インク、ダーマトグラフ


この作品で大切な色だと思うカドミウムイエローミディアムですが
くすんで写ってしまい残念です


タイトル「Filles De Kilimanjaro」
日本語では「キリマンジャロの娘」
 マイルス・デイビスのアルバムタイトル


彼にはよくあることで
出来上がってみてさあタイトルを考えよう!なのです
アフリカンな印象にふさわしいタイトルかも

これはどうしても本物を見ていただきたいものです!
(これに限りませんが)





昨日の作品からもUP

「ちくしょう 駐車禁止ばかりではないか」カンバス P3020150525

                                              P3020150525

「ちくしょう 駐車禁止ばかりではないか」
カンバス、アクリル、カラージェッソ

これも今日のようなCDをガンガンかけながら



それにしてもこの顔は!!

_1220457






もう一枚も分かり易いとは言えない絵です


「no title」カンバス S1520150524
                                                     
                                                        P1520150524
「no titel」
カンバス、アクリル 

これらの絵を面白がるかどうか?
聴く人を選ぶようなフリージャズ、実験音楽に通ずる?




この他にもドローイングはUPしていませんが 
たくさん生まれています


最近の夏のような気温の中
次々こんなによく発想が浮かぶものです

そして浮かんだものを形にするのですから
心身共に疲れて
このところよく寝られています
睡眠薬など要らないのでは?






 

「オバケ」モチーフの絵

2015年5月24日(日)




最近の作品はわかりにくい?
 実物の前に立つと
迫ってくる何かを感じたりしますが
写真ではますますわかりにくい

創作の周辺を伝えることぐらいできれば、、、と思います 



一昨日のこの組作品を見ていきます



4cm201050522





jpg5-5

                                                                     P2020150521

 (はるくんの家)
カンバス、アクリル、 胡粉ジェッソ

これだけは21日に描いたもの

ハシゴ様の階段と鳥は想像でなく実在ですが
コバルト・ターコイズにするあたりは巧い!効果的

淡い紫色は庭のムラサキツユクサに心動き添えました 


_1220043

ムラサキツユクサ
水色に撮れてしまいましたがもっと紫






jpg5-4

                                         M3020150522
「唐種招霊」(カラタネオガタマ)
カンバス、アクリル、胡粉ジェッソ

「唐種招霊」(カラタネオガタマ)は先日15日にご紹介した
花がバナナの香りの樹

その花を残してあとはツブシたというような絵です

混沌としていて何だろうな?という絵 
たくさんの目玉が印象的で意味深!





これにもドクロか顔が見えます

jpg5-2

                                                           P2020150522
「BLACK CAT BONES」 
カンバス、アクリル、胡粉ジェッソ

黒猫の骨とは何となく不気味ですが
黒魔術の世界では幸運を招くお守りだと言う



彼の絵にドクロや目玉が登場するのは
「オバケ」モチーフの絵ということが多い
風景や肖像ではなく「オバケ」
彼の言う「オバケ」とは?
 



 jpg5-1

                                                         P2020150522
「POPOCATEPETL」
カンバス、アクリル、胡粉ジェッソ

メキシコ富士と呼ばれるポポカテペトル山(5426m)
先日来何度も描いたCHORURAの近くにある活火山
(5月9日「PUEBLA CHORURA」に想う)

これにはいくつ顔が描いてあるでしょうか?
(ひとつはドクロ?)


このように
組作品「LOVE IN VAIN」には
目玉やドクロがいくつも現われ混沌としていますが
落ち込んでいた彼が
これだけ描けるようになったのだから

「亡霊を追い払ったかな?」と
言ったとおりなのでしょう

描くことで「オバケ」を吐き出したと言うように




昨日のも「オバケ」モチーフの絵


「FLASHBACK」カンバス P2020150523

                                                                              P2020150523
「FLASHBACK」
カンバス、アクリル、インク

「FLASHBACK」と描き込みましたが
フラッシュバック現象があったのでしょうか?!
そうではなく単に思い付いたタイトル?

顔が2つか3つ描かれているように見えます



ところで
「明日はOFFにしよっ !」一昨日そう言ったはずです
何しろ20号30号合わせて
長辺3.5m 以上もの大きな作品に
ほとんど一日中取り掛かっていたのだから


でもやはりOFFとはならず

壁に立て掛けてあったP20号カンバス
赤いジェッソが塗ってあります
 
_1220066

それに「FLASHBACK」を描きました






今日(日曜日)もOFFではなかった
 
それはまた次回に









亡霊を追い払う?

2015年5月22日(金)



今日はこういう状態で創作



_1220066
 

昨日からの絵も含めて5枚!
それを組作品としました



_1220083
P20 、P20、M20、M30、P20

(これじゃあ どこまでが作品だか?トリミングも結構難儀な作品!)

4cm201050522
 
 「LOVE IN VAIN」
カンバス、アクリル



右から1点ずつUPしてみます

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jpg5-4






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jpg5-1

それぞれについてお話したいこともありますが
今日はこのタイトルについて触れます

そのことが何故組作品としたのか?の答えにもなります


5点に共通する何かがあるとすれば
気分の変化?


赤から青へと変わっていく
そこからタイトル「LOVE IN VAIN」が付けられました

敬愛するブルースマン ロバート・ジョンソンの曲タイトルです

その歌詞の一節を思い浮かべたと言います

「青い光は俺のブルース
赤い光は俺の心」
 


この曲の美しさに打たれ
「エリック・クラプトンもキース・リチャーズ(ローリングストーンズ)もストーンズも
カバーしている」
そう言って聞かせくれましたが
ブルースとしてはやはりロバ・ジョン最高かな


ともあれ
7~8時間もほとんど休まず描き続けた!
集中力が無かったとは言えないでしょう

「こうして吐き出してしまったら
亡霊が追い払われたみたいだ 」
そう言いますが

瀬間先生の訃報から始まった不運続きも4か月以上になります
やっと本当に立ち直れたのでしょうか
 


 

鳴いて血を吐くホトトギス

2015年5月20日(水)




夏告鳥とも時鳥とも言われるホトトギス
19日夜今年初めて声を聞きました!

昨年も5月19日丑三つ時に初めて聞きました
そうそう昼夜逆転中でした
(2014年5月19日「夏は来ぬ」です)


「鳴いて血を吐くホトトギス」
口の中が赤いからとか中国の故事からとか
そのいわれは色々あるようですが

ここで聴いていると

例の甲高い「トッキョキョカキョク」を3回も続けると
次第にピッチを下げてまた2、3回鳴く

「きょっきょきょきょきょっ」
けたたましく鳴くのは余程疲れるのか!
と思わせるような感じに
声のトーンもテンポもダウンしていくことが多いのです

そういう意味で「鳴いて血を吐く」ような鳴き方かもしれない



春告鳥や夏告鳥の来訪に限らず
ここに住んでから季節の変化をひしひしと感じます

葡萄園も今が手入れにいちばん忙しい頃でしょうか
隣の梅林では南高梅の実もずいぶん大きく育って
来月に入ればその収穫に賑わうのです
先日も草刈作業の機械音が響いていました



そうしてみると
春の梅や桜シーズンからゴールデンウィークばかりでなく
夏から秋の葡萄狩りシーズンもあり

もうこの時期から
ムカデだイノシシだ!と騒がしいし

 
ここの絵描きさんは
「気が散って集中できない!」と言う絵を描き続けることになる?
やはり本当は夜に逃げ込みたくなるようです



そういう昨日の絵です



2×50cm20150519



5×53cm20150519
         
                                                 45.5×53cm20150519 


どうも最近は達成感がないと言う

それは
浮かんだイメージを一気に描き上げたいのに
集中できない!
仕方なく何度も何度も描き重ねていくから?


そこに感情があるとしても
気分の波はその時その時変わってしまう




それでもなんでも
血を吐くように描き続けるしかないのでしょう





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