2016年4月23日(土)
昨日の作品「警告」は3点の連作です
P2020160422
「警告 連作1」
カンバス、アクリル、カラージェッソ、ブラックジェッソ
P2020160422
「警告 連作2」
カンバス、アクリル、カラージェッソ、ブラックジェッソ、インク
P2020160422
「警告 連作3」
カンバス、アクリル、ブラックジェッソ
何を「警告」しているのでしょう?
実際はより強烈な印象ですが
残念ながらオレンジは蛍光色で写真には出ません
実はこれらも
2014年秋から2015年春までの山の絵に加筆したもの
「飽きるまで描く」とたくさん描いた山の絵ですが
結局ほとんど加筆(あるいはツブシ)やハガシという運命に
「警告」3点の元の作品はこれらです
P2020141002
「嵐の前の静けさ」
「祈り」(そして風と共に)
P2020150326
「Yへ」
この「Yへ」はもうほとんど描かなくなった頃の
最後のと言える山の絵だったのです
そして今日は
「時代の化け物」という組作品が完成!
実はこれは1か月半がかりという大作ですが
ずーっと取り組んでいたのではなく
感情のほとばしりに任せて加筆を重ねるうちに
結果的にこれで出来た!となったわけですが
182×312.2cmもあるので
例によって左側は暗く写ってしまう
左から部分をUP
P30
P30×2
この大きな作品の前で
カンリニンの心に映し出しされるのは
現在のではなく
あのバカげた悲惨なベトナム戦争
高田渡や岡林信康そして加川良たち
フォークシンガーたちは反戦歌を歌った
ジョーン・バエズ“We shall Overcome”
ボブ・ディラン“風に吹かれて”
なども耳にこびりついている
ジョーン・バエズ“We shall Overcome”
ボブ・ディラン“風に吹かれて”
なども耳にこびりついている
西村一成は
ボブ・ディランのCDをたくさん持っているし
高田渡や岡林信康も好きだということは
ここでも何度も触れてきました
(「申し訳ないが気分がいい」2014年12月30日)
(「コーヒーブルースと東谷山とコスモス」2014年10月8日)
(「10月もほとんどが組作品!」2015年10月30日)などなど
だからと言って彼が反戦フォークが好きなのではありませんが
カンリニンにはこの歌詞が思い浮かびます
(単に若い頃を懐かしんでいるだけ?)
長いので初めと終わりだけ
「教訓Ⅰ」 作詞/作曲 加川良
命は一つ 人生は1回
だから命を捨てないようにね
あわてるとついフラフラと
御国のためなのと言われるとね
青くなって尻込みなさい
逃げなさい 隠れなさい
御国は俺たち死んだとて
ずっと後まで残りますよね
失礼しましたで終わるだけ
命のスペアはありませんよ
・・・
死んで神様と言われるよりも
生きてバカだといわれましょうよね
きれいごとならべられた時も
この命を捨てないようにね
青くなって尻込みなさい
逃げなさい 隠れなさい
絵描きが「警告」し「時代の化け物」と忌み恐れているもの
できることなら
「逃げなさい 隠れなさい」
でも
逃げも隠れもできないこともあるのだけれど