西村一成の世界から

未知へ、更に、未知へ‥と日々カンバスをカジリ続ける画家、西村一成の出来たて作品を絵日記のように記録。NEXT ONEはどんな作品?

2018年04月

「生についてのいろは」P100サイズ水彩紙に

2018年4月27日(金)


「もう飽き飽きしてきた」と言いながら
佐々木ボードにも描いていますが

(因みに佐々木ボードとは
大先輩画家佐々木馨先生から半年前に頂いた
900枚!程のキャンバスボードやイラストボード)



カンバス(ハガシと加筆)作品も描きました


少し前のまだUPしてなかったものから


13下「ピエロ」カンバスS2020180412

                                                                         S2020180412
「ピエロ」








「恐怖が突発」カンバスP2020180424

                                          P2020180424
「恐怖が突発」








「悪魔」カンバス、綿布の上に広げた紙、材質不明M3020180424

                                      M3020180424
「悪魔」

これは綿布の上に紙が貼ってあり
その上に加筆




20号30号では満足出来ないのか
大きな水彩紙の出番となり



_1840501

P100サイズ(162×112㎝)にカットしたロール紙を
壁にタッカーで張り付け


1時間後にはこうなっていました







「生についてのいろは」水彩紙P100(162×112cm)20180427

         162×112㎝20180427
「生についてのいろは」




最近の手法の集大成みたいな絵
スプレーペイント(赤)で
一筆書きのように一気にこの大きさを形作るのは
楽しいんだろうな
その間息を止めているのかも



そういえば
1年半ほど前にもP100サイズ水彩紙に描きました
この際ここにUPします





「人間っていいな」(№1)水彩紙(162×112cm)20170828

                                            P10020170828
「人間ていいな」(№1)







「誕生日の祝祭」水彩紙(162×112cm)20170904

           P10020170904
「誕生日の祝祭」



こういう大きな紙作品は展示し難いことは確かで
なかなか発表の機会に恵まれませんな
既成の額サイズに合わせて紙をカット!
して欲しいのは山々ですが



ロール紙はまだある
またP100サイズ水彩紙に描くつもりかな?












「やはりそういう奴を信じる」

2018年4月23日(月)




「口に筆をくわえて描いた絵」(№1)B220180418

                                                       B220180418
「口に筆をくわえて描いた絵」(№1)







「口に筆をくわえて描いた愛猫」(№5)A320180418

                                                                            A320180418
「口に筆をくわえて描いた愛猫」(№5)



B2=72.8×51.5cmでA3=42×29.7cmです
そのサイズのキャンソンボードやケント紙ボードを
床に置いたり壁に張って




_1830757

長さ30㎝程のこういう筆をくわえて
5枚も10枚も描くなんて




ワインボトルで描いたり
筆を足に縛り付けたり口にくわえたり
そんな事してまで描き続けて
「もう佐々木ボードは飽き飽きした!」と
そうでしょうとも

どういう描き方をするにしても
700枚も!!そりゃ種切れにも飽き飽きにもなりますよ
塗り絵でも同じものばかりでも
700枚以上続けるなんて
もういやだ!となりそう





それでも
昨日今日は剥がしたり潰したカンバスに



「CRY」カンバスF5020180422

                                                     F5020180422
「CRY」






4cm20180423

                                                         80.3×130..4cm20180423
「愛猫」




最後に
画家大竹伸朗さんの言葉を

「誰も何も頼んでないのに本能的にどんどんつくっていってしまう奴、
私はやはりそういう奴を信じる」


「誰にも何も頼まれないのにどんどんどんどんつくる奴、
そういう芸術家に私はなりたい」



このブログで何度も引用させてもらいました
2011年10月10日「どんどんどんどん」
2012年7月18日「火星人でもキングギドラでも蜘蛛でもなんでも」

(大竹伸朗『既にそこにあるもの』の中のエッセイ
「『未発表の絵』と私」冒頭と文末の言葉を引用しました
KEYさんに借りた本でした)




やはりそういう奴を信じる
しかないか、、、




「100回の練習よりライブなのだ」

2018年4月17日(火)


1月 101点
2月 81点
3月 243点

これは西村一成の描いた佐々木ボード作品の点数で
まだまだほとんどUPできていません

4月もすでに77点も描いた!

どれをピックアップするか?とても迷いますが
クイズにしてUPしてみます



カンバス作品同様カラフルなこういうものもあります


「毒」(№1)アルビオンケントB220180407

               B220180407
「毒」(№1)





「毒」(№2)アルビオンケントB220180407

             B220180407
「毒」(№2)



ドローイングと言えるようなものも描きます
そこでクイズ第1問!
この2点と次の2点は同じモノを使ってあります

さて何を使ったのでしょう?



「ワインボトルで描いた自画像」(№’7)B220180417

                                                     B220180417

「〇〇〇〇〇〇で描いた自画像」(№7)




「ワインボトルで描いた自画像」(№8)B220180417

                B220180417

「〇〇〇〇〇〇で描いた自画像」(№8)



この〇〇〇〇〇〇が答えですが


第1問の正解は!







_1830715


「ワインボトルで描いた自画像」で
ワインボトルの底をスタンプの様に使ったり
筆の様に使って描いたのでした
(描きにくいと思うのですがそこが面白いのか?)





では第2問です
次の3種の作品には共通の画材が使われています
それは何でしょう?


一つ目

「春は曙」(自画像)(№3)キャンソンボードB320180319

               B320180319 
「春は曙」(№3)




「春は曙」(自画像)(№2)ワトソン紙ボードB320180319

             B320180319
「春は曙」(№2)





「春は曙」(自画像)(№1)ワトソン紙ボードB320180319

              B320180319
「春は曙」(№1) 





           
二つ目


「赤の暴露」(№10)キャンソンボードB220180308 (1)

              B220180308
「赤の暴露」(№10)





「赤の暴露」(№1)キャンソンボードB220180308 (1)

               B220180308
「赤の暴露」(№1)





そして3つ目

「絶叫」(№2)M画B220180327 (1)

               B220180327
「絶叫」(№2)





「絶叫」(№1)M画B220180327 (2)
 
               B220180327
「絶叫」(№1)



ヒントは赤です
もうわかりました?




これです


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スプレーペイントの赤です
これはアムステルダムですがリキテックスのもよく使います
赤を切らすと困る!わけで
とりあえずスプレーでもなんでもいいので


「春は曙」のようにぼんやり軽く吹き付けたり
「赤の暴露」みたいに垂れるほど使ったりして
楽しんでいるようです





第3問も「何を使って描いたでしょう?!」です

第2問の「絶叫」にも負けず絶叫しているようなこれらです


「足で描いた絵」(№2)キャンソンボードB220180417

                      B220180417
「〇〇で描いた絵」(№2)





「足で描いた絵」(№1)キャンソンボードB220180417

                      B220180417
「〇〇で描いた絵」(№1)

本人はこのブログなどまず覗きませんが
もし覗けば
「クイズ?!何やってるんだ!」と笑われそう




これは昨日の作品ですが
何と「足で描いた絵」なのです
ガムテープで筆を右足先に縛り付けるように固定して

写真を撮りたかったのですが、、、
想像しても笑えるような姿!
ご想像にお任せしますが

描き過ぎで
右手(利き手)が腱鞘炎になると左手で描く
それは前にもUPしました
今回左手も腱鞘炎?!

いえ
とにかく毎日描く!NEXT ONEを創るため


以下にまたつい最近の制作ノートより抜粋します
こういう信念で描いています



27歳誕生日より“フルスロットル宣言”。
つまりどんな事があろうとも、毎日描くと言う宣言をした。


13年間、毎日描いて描いてまだ続いている。

そんな事を10年も続けていたら(ゴメズさんの記事にある様に)
描くことが生理的な現象と変わらなくなってきた。
描かない、描けないとイライラする。
これは精神科医などの言うような強迫ではなく努力だ。
毎日描くと言う事は、実はとても大変。
余程好きでないと続かないと思う。

以来、盆も正月も、具合が良くても悪くても、
昼夜逆転で真っ暗でも日々描き続けている。
そして、同じ事を繰り返さない様に心掛けている。
言ってみると、毎日、ライブ(=
LIVE)であり、本番だ。
それだけでなく、
絵では運良く発表(音楽で言う所のライブ)の場を踏むと言う
経験を重ねてこられた。
どんなミュージシャンも言う通り、
100回の練習よりライブなのだ


………

これから何か全く新しいことを始めるのは
どうも勇気が要る様になってきた。
それでも、日々前進と言う心掛けだけは忘れない。
いつでも次だ。

20180415 PM1130  ISSEI NISHIMURA







番外編~「太宰治の作品の持つ雰囲気を思い起こさせる」

2018年4月15日(日)



西村一成の蔵書は左程多いとは言えない上に
近年減ってしまった
随分たくさん作品にコラージュしてしまったのである



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これらは一度はカンバスにネジで打ち付けようとした証拠
その後気が変わって?本棚に戻された
太宰治の「晩年」(新潮文庫)と「斜陽」(角川文庫)である







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絵に埋もれた本棚から辛うじて引っ張りだした太宰作品
奥付によればほとんどが平成8年~10年頃
10代の終り頃読んだものらしい
(まだ絵を始める前、太宰作品に限らずたくさん読んだ時期)

これには映っていないが
実は西村一成が最初に読んだ太宰作品は「人間失格」で
その新潮文庫シリーズも確かに以前見かけた

西村一成は「人間失格」に
太宰治に
いたく共感を覚え虜になり次々に読んだわけです



なぜ突然太宰治なのか?!
エドワード・M・ゴメズ 氏の西村一成評論に
「太宰治」が登場しており
カンリニンは気になっていました

先回も引用させてもらったのですが
2017年12月9日
American art & culture online magazine『HYPERALLERGIC』に
掲載された”日本発、西村一成、ブルースを描く” 


ゴメズ氏はその中程で次の様に触れておられます


 西村は次のようにも書いている。
「僕は日々ひたすら絵を描きつづけている。
呼吸し、食べ、排 泄し、眠るのと同じようにだ。
線は僕の肉体の延長としてうねり、色は僕の精神の明滅を激烈に映し出す。
それは世界との直感的な交錯によって瞬発的に繰り出される。
描きあげた末に僕は疲れ果てて倒れ込む。
そのとき絵は、僕と不可分な一人の人間のナマの姿だ。」
(このような忌憚のない直 裁な証言は、日本の作家、
太宰治(1909-1948)の作品の持つ雰囲気を思い起こさせる。
とことん 内省的で、人間の本質や近代日本社会の見方が辛辣である。 )
                    (英文和訳・村井啓子)


ゴメズ氏は何ヵ国語にも通じておられ
日本語も随分堪能で
(先日も漢字交じりの日本語のお手紙を頂き
一成も驚き喜んでいたものです)
世界中を忙しく飛び回っておられるようですが
太宰治の文庫本なども携えておられるのでしょう



西村一成の証言は
日本の作家、太宰治の作品の持つ雰囲気を思い起こさせる」


外国の人からそう指摘されて
確かにそうだなと思うというのも
おかしな話ですが
確かにそうだな




太宰Web文庫(太宰ミュージアム)というありがたいサイトもありました!



今回この機会を得てカンリニンも
太宰作品の虜になりそうです




太宰治(1909-1948)享年39歳
西村一成は月が変わると40歳!




描き続けて欲しい!
描き続けさせてほしい!

それが=生きることだと言うのだから










綿布は張り方に一寸したコツが要る

2018年4月11日(水)



8日に木枠10本届くや否や綿布を張って
9日はそのF50号に次々5枚描いて
(前回UPした5点です)
昨日10日にはF30号を3枚使って


これが出来ました


1cm20180410

                                                                91×218.1cm20180410
「月夜に死んだ犬」


(右側が光ってしまった)

「もう組作品や連作はヤメだな」
本人がそう言ったはずですが
F30(91×72.7cm)3枚の組作品
やはり大きくないと描いた気がしない?



そして今日11日
残るはF30号2枚だけ




4cm20180411

                                                          91×145.4cm20180411
「泣く女」


「泣く~」というタイトルの絵はたくさん描いてきましたが
この「泣く女」も忘れられない作品になりそう




4月8日の制作ノートに「F50号1時間で5枚張る」とありますが
これだけ張ってきたので慣れたものです



綿布について経験からこう書いています

僕が使っている綿布は意外と便利だ。アクリル画には向く。
市販のロールカンバスだと、画面の上に絵の具のダマが出来易いのだ。
また、綿布にはしっかり下地を作らないと、思った発色を得られない事多い。
基本的に美しい発色を得ようと思ったらジェッソを2~3度塗った方が良い。

それと綿布は張り方に一寸したコツが要る
布屋さん
etc.
で売っている綿布は、実際に出向いて触ってみないと、
水分を含んだ場合、画布がブヨブヨに波打ってしまう布も多い。
平織が一番良い。
縦と横で糸の太さが異なる綿布は要注意。
どうしてもうまく張れない場合、一度湯通しするのもコツ。

僕はロールカンバスを買った事がない(高価で手が出ない)。
画布の“変形張り”“画布を引き千切る”とかは綿布でないと無理。
その反面、市販のロールカンバスはとても丈夫な造りになっていると思う。
綿布は弱いので、鋭利なナイフで引っかいたりすると
破れてしまう事もある(それも利用出来るが)。

とにかく何でも試してみて、駄目だったら他の方法で行く。
そうやって我流の経験を積んできた。



さてまた佐々木ボード作品のUPが後回しになってしまった
あまりに沢山あって選択に困っているのでもあります





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西村一成HP
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