2020年5月17日(日)


昨日「全日本アートサロン絵画大賞展」に触れたので
一つの思い出深い作品を取り上げようと思い立ちました

全くの偶然で驚きますが
5年前の今日も「全日本アートサロン絵画大賞展」を取り上げてました!

西村一成はその日「元永先生への手紙」という絵を描いたのでした
何故突然
故元永定正先生を思い起こしたのだろう?
その疑問は5年前のままですが

2015年5月17日「元永先生への手紙」に詳しく書いたように
元永先生はそのコンペの自由表現部門審査員もされており
2002年冬授賞式後のパーティーで声を掛けて下さったというのに
対人緊張から逃げ出すように会場を去った西村一成は

著名な抽象画家だとも知らず
「関西弁のおもろいおっちゃん」と思った、、、という経緯
ちなみに写実表現部門審査員には絹谷幸二氏も

今もほぼ同様に開催されているようです
「絵を描くことを楽しみとする皆様のための全国規模の絵画公募展」



先日UPした第12回「ニタついた幸福の底に」に続く第13回(2003年)
この作品で優秀賞をいただいたことは
嬉しいというより
カンリニンには衝撃的な出来事でした


これです
「コッホのヒマハリ」P20
2F西4中左P202003カンバス 「コッホのヒマハリ」

カンバスにサインペンで描いたもの
「ゴッホ」ではなく「コッホ」なのです


いざこれを出品と決めた夜中
たぶんかなり酔っていたと思いますが
スチール製の仮縁にまで加筆を始め
それは許せるとしても
最後に紫色で「みそ汁」と
なんで??みそ汁!!


このふざけたような作品が受賞するとは!!
大阪市立美術館に展示されました


確かにあの頃
プロへの登竜門と思ってエントリーしていたのではないけれど
芸術家への道へ踏み込む後押しをしてくれたコンペのひとつだと思う

楽しんで好きな様に描き続ければいいんだよと言われたようなもので
元永先生の
「我流は一流」という言葉にも
「絵は心の表現です。
好きな絵を描き続けて行けることは素晴らしいこと」
「楽しんで制作をどこまでも続けて行ってください」
としたためられたハガキにも励まされ続けてきました
「楽しいから描くんだ」という作家自身ではなく
カンリニンが励まされてきたわけです


いただいたハガキ
2009年6月17日消印
_1210889

元永先生は2011年10月3日に逝去されました



過去作品UPの続きはまた次回